視覚障害
出典: Jinkawiki
目次 |
[編集]
視覚障害の定義
外界の事物や事象を見るための機能を視機能と呼ぶ。視機能は、視力、視野、色覚、光覚、眼球運動、調節、両眼視などさまざまな機能から成り立っている。視覚障害とは、この視機能の永続的、回復不可能な低下を総称した概念である。従って、視機能に低下が見られたとしても、治療などにより短期間に回復する場合は視覚障害とは言わない。
[編集]
原因
主な原因疾患として次の5つが挙げられる。
・網膜色素変性症：網膜に異常な色素沈着。明暗を感じなくなる。
・未熟児網膜症：網膜が引きはがされた状態。
・視神経委縮：網膜と脳をつなぐ視神経が委縮し、神経信号の伝達が妨げられる。
・小眼球：生まれつき眼球が小さく、網膜の一部が欠損。視野に見えない範囲。
・白内障：水晶体が白く濁り、外界の光が遮られる。
[編集]
好発年令
「先天性障害」と、事故などによる予測できない「中途障害」に大別できる。
[編集]
主病状
視覚的な情報の不足により周囲の様子が分からない、視覚的刺激に対する反応が起こらない、視覚的模倣ができないなど環境の認知が困難。歩行、運動が不自由になるほど行動に制約がかかったりする。
[編集]
経過
点字を用い、触覚や聴覚などの視覚以外の感覚を活用した指導や、文字の拡大や照明環境の調整等の特別な配慮を行った上での指導がなされている。
[編集]
合併症
糖尿病網膜症や緑内障、加齢黄斑変性などがある。
[編集]
予後
主な予後として、
・眼鏡等の使用（矯正眼鏡・コンタクトレンズ，遮光眼鏡）
・弱視レンズの種類（遠用，近用），使用の程度（常用，特定時）
・視覚管理上の配慮等
などがある。 er
[編集]
参考文献
特別支援教育の基礎知識 橋本創一 霜田浩信 林安紀子 池田一成 小林巌 大伴潔 菅野敦 明治図書 2006年
視覚障害教育入門Q＆A 全国盲学校長会 ジアース教育新社 2000年
