認知症

出典: Jinkawiki

目次

概要

 認知症患者は全国で2012年の時点で全国に約462万人と推計されており、全国で認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるとの推計値を発表した。65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症に罹患する計算となる。現在では認知症を完全に治す薬は存在しないため、認知症患者とうまく付き合っていかなければならない時代になっている。

対処法

 記憶障害や認識障害が起きても人間は何とか残存能力を使って現実の世界を「合理的」に認識し、行動しようとする。健常者には不合理に見える行動でも、本人にとっては理屈にあった行動なのである。また、その認識自体があやふやなので、心は常に不安定な状態である。その一番の対処法は「認知症そのものを理解すること」である。認知症の方、本人の心理状態、気持ちを理解することで接し方も変わってくる。

コミュニケーション

 コミュニケーションを常に意識することが重要になってくる。認知症の人は感情が保たれているので、感情に働きかけるような対応をとることが良いだろう。言葉だけでなく、優しい仕草や、温かい眼差しで関わるようにしていくことが大切。不安や孤独感の強いときは、手を握る、肩を抱く、背中をさするなどのコミュニケーションがとても有効。温かな眼差しは、安心感を与えるコミュニケーションになる。

タブー

 認知症の患者に叱ったり、感情的になったりする人もいる。しかしそれは逆効果で不安や怒りが増して認知症が悪化しやすくなる可能性がある。出来る限りいつもと同じ、これまでと同じ生活をしていくことが大切

参考文献:堀田清美『認知症との付き合い方』

投稿者EURO


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