身体障害者補助犬
出典: Jinkawiki
身体障害者補助犬とは、『盲導犬』・『介助犬』・『聴導犬』の三種をいう。またアシスタントドックともいわれる。
盲導犬 盲導犬とは、視覚障害により、日常生活において歩行や移動に支障がある身体障害者のために、道路の歩行誘導などを行う犬である。
介助犬 介助犬とは、身体不自由により、日常生活に著しい支障がある身体障害者のために、物の拾い上げおよび運搬、着脱衣の補助、体位の変更、起立および歩行のさいの支持、扉の開閉、スイッチの操作、緊急の場合における救助の要請などの肢体不自由者への補助を行う犬である。
聴導犬 聴導犬とは、聴覚障害により、日常生活に著しい支障がある身体障害者のために、ブザー音、電話の呼び出し音、聴覚障害者を呼ぶ声、危険を意味する音等を聞き分け、聴覚障害者に必要な情報を伝え、および必要に応じて音源への誘導を行う犬である。
身体障害者補助犬法
身体障害者補助犬法とは、身体障害者の自立および社会参加を進めることを目的として、2002年に成立した法律である。身体障害者補助犬法を訓練する事業や身体障害者の義務を定めており、また、公共交通機関等を利用する場合に身体障害者補助犬の同伴はできることが明示されている。 平成19年12月には身体障害者補助犬法の一部改正が行われている。 1:相談窓口の設置 都道府県・政令市・中核市は、補助犬使用者又は受入側施設の管理者等から苦情や相談の申し出を受けたときは、必要な助言、指導等を行うほか、関係行政機関の紹介を行う。(平成20年4月1日施行) 2:事業所又は事務所における身体障害者補助犬の使用の義務化 一定規模以上の民間企業は、勤務する身体障害者が補助犬を使用することを拒んではならない。ただし、補助犬の使用により事業の遂行に著しい支障を及ぼすおそれがある場合やその他のやむを得ない事由がある場合は、この限りではない(平成20年10月1日施行)
海外での補助犬
アメリカやヨーロッパでの国々では、補助犬を同伴して社会参加することが法律によって保護されており、レストランなどで同伴を断ると違法行為として罰せられることになっている。
参考文献 『社会福祉基礎』、実教出版、平成20年