進化論論争
出典: Jinkawiki
はじめに
進化論論争とは、アメリカ合衆国でおきたダーウィンの進化論を学校で教えるべきが否かに関する論争の事を指す。
概要
・1925年 三月 テネシー州議会で進化論を教えることを禁止する進化論禁止法を制定する。これは、『旧約聖書に書かれている通り、人間は神が創造したものであり、それに反する教えは許されない』という考え方からでした。
・1925年 七月
テネシー州ディトンにあるレイ・セントラル高校の教師ジョン・トーマス・スコープスが、学校で進化論を教えたために裁判にかけられました。判決は有罪で、100ドルの罰金刑がかされました。この裁判は別名モンキー裁判と呼ばれました。『人間が猿から進化したなどという荒唐無稽な理論を教えるのはけしからん』という声からでした。
・1967年
テネシー州議会が進化論禁止法を廃止にする。
・1973年
テネシー州が『進化論は理論であって科学的審理ではないということを教えなければならない。また、進化論を教える場合は旧約聖書の創世記も合わせて教えなければならない』という法律を制定。
・1975年
前述の法律が憲法違反とされ、無効になる。
・1981年
ルイジアナ州とアーカンソー州で『公立学校では、進化論を教える場合には合わせて創造科学を教えなければならない。またどちらの授業時間も平等でなければならない』という法律が制定される。これを、授業時間均等化法といいます。
・1987年
連邦最高裁判所が『進化論は科学であるが、創造科学は宗教理念であるから公立学校で教えることは憲法違反である』という判断から授業時間均等化法を廃止にしました。
・現在
進化論を教えられることになった現在も学校現場では、キリスト教原理主義者からの激しい抵抗を恐れ、実際には生物学の授業で進化論に触れようとしない教師が多いのです。
参考文献
・進化論裁判 ナイルズ・エルドリッジ 著
・そうだったのか!アメリカ 池上彰 著
HN マルコムY