進路相談
出典: Jinkawiki
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概要
中学校や高等学校では、生徒の進路選択能力の育成を目指して進路指導が行われる。進路指導は教育活動全体を通してなされるものであるが、その中核は、学級活動やホームルーム活動など集団活動場面を通じての指導と個別指導の進路相談である。進路相談は、生徒が直面している問題の解決を援助するにとどまらず、生徒が今後の人生における進路の問題を主体的に解決していくために必要な問題解決能力や自己指導力を伸長させることを、その本来の目的としている。つまり、進路相談とは、生徒の進路に関する悩みや問題の解決をはかり、望ましい進路の選択や適応に必要な能力を養う相談活動である。
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進路相談の内容と担当者
進路相談では、進路の課題や悩みの解決、進路計画の実現や方法、それに伴う真理的・社会的諸問題など進路指導に関する事項全般を取り扱う。それゆえ、進路相談の主な担当者は、生徒をよく知っており、かつ、継続的に指導できる学級担任・ホームルーム担任の教師が最も適切である。そして、その援助者、協力者として、進路指導主事や進路指導部の担当教師、さらにはスクールカウンセラーが位置づけられる。
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実施形態
進路相談には、実施時期を定めて行う定期相談、時期を決めずに生徒の希望で行う随時相談、教師が必要に応じて行う呼び出し相談、生徒との接触の機会を捉えて行うチャンス相談などの形態がある。進路に関する問題解決を適切に援助するためには、進路相談を計画的・継続てきに実施する必要がある。そのためにも、相談を受けようとする生徒の自発的な来談意欲を育てることが大切であろう。
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参考文献
坂野雄二(編) 臨床心理キーワード[補正版] 有斐閣双書,2000