銀行
出典: Jinkawiki
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銀行
金融機関の中心的存在で、家計や企業から資金を預かり、企業などに対して資金を貸し付ける業務を行っている。貸付利子と預金利子の差額が銀行の利潤となる。
銀行の3大業務
預金業務、貸出業務、為替業務
預金業務 当座預金:小切手使用による資金の出し入れ。無利子。 普通預金:通帳式で、預金の出し入れが常時可能。低利子。 通知預金:7日間以上の据え置き期間を設け、預金者は2日前に払い戻しの通知をする。 定期預金:3か月、6か月、1年など一定期間払い戻しをしないことを契約した預金。期間が長いほど高利子。
貸出業務 証書貸付:借用証書による資金の貸出。 手形貸付:借り手に、銀行を受取人として約束手形を振り出させ、資金を貸し出すもの。 当座貸越:借り手が当座預金の残高を超えて手形や小切手を振り出した場合に、一定限度内で銀行が立替払いを行うもの。 手形割引:商業手形などを、満期日までの利息分を差し引いて、手形所有人から銀行が買い取る。 コールローン:金融機関にごく短期間の貸付を行うこと。
為替業務 内国為替:国内の遠隔地間の貸借の決済などを、実際に現金を送ることなく行う仕組み。送金、振込みのほか、公共料金やクレジットカードの口座振替など。 外国為替:為替取引が外国との間で行われること。
信用創造
銀行が、預かっている預金額以上の資金を貸し出すこと。銀行は、預金の一部を手元に残し、あとは貸し出しにまわす。貸し出されたお金は、取引の資金として利用されるが、やがて再びどこかの銀行に預金される。これを繰り返すことによって、銀行全体としては、最初の預金額の何倍もの預金通貨をつくり出す。預金額を上まわる貸し出し額は、金融のしくみが創造したものである。
中央銀行
一国の通貨制度の中枢機関。銀行券を独占的に発行し、金融政策により通貨量を調節して景気や物価の安定をはかっている。日本では日本銀行が中央銀行にあたる
日本銀行
日本の中央銀行として、1882(明治15)年に設立された。日本の通貨制度の中心的機関である。政府の銀行、発券銀行、銀行の銀行としての役割を果たしている。一般の銀行と違い、家計や企業との取引は行わない。次の3つの役割を通じて金利やお金の量を調整し、景気を安定させるための金融政策を実施している。1998年の日銀法改正により、内閣・財務省からの独立性が高まった。
政府の銀行、発券銀行、銀行の銀行
政府の銀行
政府にかわって税金などの国庫金の保管や出納、短期資金の貸付を行う。また、国債の発行や償還、利払いなどの業務も行なう。さらに、金融の国際化にともない、海外の中央銀行、国際機関との取引など、国際金融業務も重要な機能の一つになっている。
国庫金 財産権の主体である国家を国庫とよび、そこに属する現金を国庫金という。国庫金はすべて日本銀行が預かり、現金の出納は日本銀行の窓口で取り扱う。
国債 国が発行する公債で、建設国債と赤字国債がある。財政法では建設国債のみを認めており、赤字国債の発行は認めていない。
発券銀行
銀行券の発行を独占的に認められている銀行。わが国では日本銀行法に基づいて、日本銀行が通貨である日本銀行券を発行する。その発行の最高限度は財務大臣が決定する。
銀行の銀行
市中銀行に資金を貸し付けたり、市中銀行の預金の一定割合を準備預金として預かったり、手形の再割引や国債の売買を行なう。この機能によって、市中の通貨量を景気動向にあわせて調節し通貨価値の安定をはかっている。
日本政策投資銀行
政策性が高いプロジェクトに対して、長期資金の融資や出資などの支援を行なう、政府系の銀行。
国際協力銀行
輸出入や海外における経済活動を促進させるための貸付などを行なっている銀行。
市中銀行
中央銀行に対して民間の銀行をさす。市中銀行は家計から預金として余剰資金を預かり、資金を必要とする企業などへ貸し付けている。
都市銀行
全国的な営業基盤をもち、大企業に対する取引が多い銀行のこと。
信託銀行
お金や不動産、有価証券などの財産を預かって、これを管理したり運用(貸し出し・投資)する信託業務を主として行なう銀行のこと。普通銀行の業務もあわせて行なっている。
普通銀行
預金の受入れ・貸出・為替業務を主要業務とする銀行のこと。都市銀行・地方銀行は普通銀行である。
参考文献
政治・経済教育研究会編 「新課程用 政治・経済用語集」 2004 山川出版社
浜島書店編集部編 「最新図説 政経」 浜松書店
HN FRUIT