防人
出典: Jinkawiki
防人は、律令制によって定められた兵役義務に基いて徴兵された農民のこと。 後世の武士とは異なる存在である。
663年の白村江の戦いで唐・新羅連合軍に敗北した大和朝廷は、唐・新羅の九州侵攻をおそれ、九州防衛を目的として太宰府の下に防人を置くことにした。
防人は逃亡を防ぐために主に九州から遠い東国から徴兵され、三年間の軍務に服さなければならなかった。 九州において防人は、農耕生活によって自給自足の生活をしながら、過酷な軍務を行った。
東国の農民は一家の働き手を奪われる上、武具等も自弁しなければならず、東国から九州への旅自体が過酷なもんぽであった。 その後、各地に武士団が勃興し、朝廷は辺境の防衛を武士団に任せるようになり、大宰府の権限の衰微とともに、防人も消滅していった。
参考文献
万葉教室 http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Circle/1688/manyou.html
旺文社 中学総合的研究社会