集団的自衛権7

出典: Jinkawiki

集団的自衛権

1定義 「自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を、自国が直接攻撃されていないにもかかわらず、実力をもつて阻止する権利」平成16年防衛白書資料9

2集団的自衛権とは 国連が加盟国に認めている自衛権の1つである。「集団的自衛権」とは、同盟国や親密な関係にある他国がどこかの国から不法な攻撃を受けた場合に、その被害国の要請によりその国を支援し、ともに反撃する権利。つまり、国連は不法な攻撃を受けた際、反撃する権利を当事国のみでなく同盟国にも与えているということである。「集団的自衛権」は世界各国の団結を可能にし、各国の軍事力を結びつけることで、各国の孤立を防ぐという大きな役割を果たしている。

3集団的自衛権と日本 日本ではこれまで「憲法9条」との兼ね合いから、「集団的自衛権を行使できない」という解釈がされてきた。憲法9条の解釈を、限定的だが「集団的自衛権は行使できる」という解釈に変更したのが、平成26年7月1日の安倍内閣による閣議決定だった。また国連に加盟し集団的自衛権の行使をしていないのは日本のみである。

4集団的自衛権のメリット 集団的自衛権の行使を容認することで、周辺国間に様々な同盟や条約を交わすことが可能となるため、今までになかった大きな外交カードを手に入れることになる。 これにより、国際的な紛争を解決するための外交手段が増え、戦争を回避する可能性も広がる。また集団的自衛権の行使を容認することで、他国間にも「抑止力」としての働きを持つことになる。そのため、他国は日本との友好関係をいっそう強固なものにしようとすることが想定される。

5集団的自衛権のデメリット 集団的自衛権を行使できない状況というのは、他国が第三国から武力攻撃を受けたときに、その攻撃を受けた国からの要請があっても、集団的自衛権行使により自衛隊を派遣するなどの支援が出来ない状況ということになる。また照準が日本じゃない、他国の戦争に参加することで、日本が新たに、戦火に巻き込まれる可能性が高まる可能性もある。また報復としてテロ攻撃を受ける可能性も少なからず存在する。 参考文献    集団的自衛権とは何か 岩波新書 豊下 楢彦 2007年   日本人のための「集団的自衛権」入門 新潮新書 石破 茂 2014年


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