難民問題10

出典: Jinkawiki

目次

難民発生

難民が発生された時代は、宗教迫害の時代である16から18世紀の絶対主義と重商主義の時代まで遡る。特に1492年のスペインからの非改宗ユダヤ人の追放と16世紀の同国からのイスラム教徒の追放があげられる。次に政治的に迫害された時代がある。18世紀末には政治的イデオロギーの主張を背景に、旧制度を維持しようとする勢力への攻撃が行われた。つまり、革命上の衝突で難民が発生する新たなタイプの難民が発生した。そして、19世紀末から現在まで続く時代である。国民国家の成立のために多くの少数民族が形成過程で民族浄化されていった。さらに、ユダヤ人のような国民に属さないで国境をまたいでいく無籍国者も追放の対象になった。

冷戦後の難民

異なるアイデンティティの人々や、異なる意見を持つような人を排除することにより住民をコントロールすることを目指していた。冷戦の勃発により、国民を第一義的に保護する義務があるはずの国家が脆弱国家であったり、さらには破綻国家や崩壊国家になったりすることで、多くの人々が紛争で難民化したのである。

難民危機

難民とは、難民条約に定義されている政治的に迫害されいる人々のことである条約難民や政治難民をさし、その他の理由で移動を余儀なくされた人々を広義の難民と位置づけられる。それに加え戦災難民や飢餓難民や経済難民という名称もある。難民移民をめぐる議論についても、定住や定着のための支援方策が議論の本質になっているのではなく、支援に必要な人はだれかを厳選し、本来であれば保護救済されるべきである社会的弱者を数的に抑制するための議論になっていないかが懸念されている。そして難民の数もアジアをはじめ災害の多い地域では、きゅうそくな経済発展、都市化、人口増加等の特徴がみられる。これらの人為的要因の結果、災害による避難民が増加されている。難民支援の検討に当たっては、受け入れ先や支援内容などの対処療法のみならず、現在起きてる、そして潜在的な難民危機の複合的な要因、背景にも注目し、真に実効性ある国際的な取り組みに着手することが課題である。

参考文献

難民を知るための基礎知識 滝澤三郎 山田満編著


  人間科学大事典

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