難民16

出典: Jinkawiki

目次

難民とは

1951年の「難民の地位に関する条約」で、「人種、宗教、国籍、政治的意見やまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた人々」と定義されている。

今日では、難民は政治的な迫害のほかに、武力紛争や人権侵害などを逃れるために国境を越えて他国に庇護を求めた人々も指す。さらに、紛争などにより、家を追われて、国境を越えずに避難生活を送る「国内避難民」も増加してきている。

現状

世界には、約6530万人が故郷を追われている。シリアや南スーダンは、人道問題の長期化により、難民は増加し続けている。難民の中には小さな子供たちも多く含まれており、子供たちの未来も奪われてしまっているのが現状である。国の状況で、未来ある小さな子供たちの生活が脅かされてしまっていることは、大きな問題として、世界中で考えていかなければならないことであるといえるだろう。


難民の主な出身国は、多い順に、シリア550万人、アフガニスタン250万人、南スーダン140万人となっている。また、難民の受け入れ人数が多い国は順に、トルコ250万人、パキスタン160万人、レバノン110万人である。先進国には庇護を求めるのは難しく、発展途上国へと逃れる難民が多い。

歴史

第一次世界大戦後、ロシア革命やトルコ帝国の崩壊などによる政治的・社会的な構造の変化によって新体制に馴染めずに外国へ逃れた人々、「難民」の問題が注目され始めた。


第二次世界大戦で深刻化した難民問題に対処するため、1950年に採択された国連総会決議に基づいて、全権会議がジュネーブで開催され、1951年7月に「難民の地位に関する条約」が採択された。1967年には、「難民の地位に関する議定書」が採択され、条約と議定書をあわせて、一般に「難民条約」と呼ばれている。

また、1950年に、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が設置された。

難民受け入れ問題

難民の支援には、受け入れ地域に十分に配慮することが重要である。受け入れ地域にとっては、流入してくる大量の難民は、経済的な負担あるいは脅威、社会不安などに繋がるため、難民が避難した国でどう受け入れられるかは、難民自身の行動だけでなく、支援団体の行動・援助内容によっても左右されてしまう。

難民が、難民でなくなるための方法は、以下の三つが挙げられる

・帰還

・避難先定住

・第3国定住

やはり安定して暮らせる環境をつくることが難民を減らす一番の方法だと言える。


参考:https://www.refugee.or.jp/refugee/

   https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/nanmin/main1.html


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