難民2

出典: Jinkawiki

難民

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難民

 自分の命を守るために、やむを得ず、母国を離れ、ほかの国に逃げざるを得ない人たち。  改宗、民主化運動への参加、同性愛などの理由で、母国の政府から迫害を受ける人がいる。そんな人たちが国籍国の外へ出て保護されている。

世界難民の現状

 2009年の時点で、世界中で楽4300万人が、内戦や治安悪化によって難民や国内避難民などとして故郷を追われ、強制的に移動しなければならない状況に陥っている。現在、日本の人口が約1億3000万人であるので日本の人口の約三分の一の人々が世界中で難民の状態である。このうち、約1520万人が、母国を離れ他国に逃れている「難民」であり、約2710万人が自国にとどまって避難生活を送っている「国内避難民」である。  世界で最も多くの難民を生んでいる国はアフガニスタンであり、世界の難民の4人に1人がアフガニスタン難民である。2番目に多いのがイラク難民であり、ソマリア、コンゴ民主共和国、ミャンマーと続く。難民を生んでいる背景は、敵対する勢力の武力衝突により安全に暮らすことができなくなってしまったり、強制労働や元来住んでいた地域からの強制移住、財産の没収、教育を受ける権利や市民権の剥奪などが原因となって、避難しなければ生きていけない状況が生まれている。  現在、主に難民が避難している国はパキスタンで、次にイラン、シリアである。多くの難民を受け入れている国は、難民を生んでいる国々の隣にあることが多く、難民が近くの国に逃げている。しかし、世界の5分の4の難民を開発途上国が受け入れているといわれていて、経済的・社会的に発展していない国に、難民の受け入れというさらなる負担がかかっているのが現状である。

日本での難民の状況

 日本で暮らす難民の中には、食べたり、寝たり、働いたりする「当たり前」の生活を送ることすら難しい人が多くいる。  難民申請中の人の多くの人は、生活基盤や法的地位が不安定な状況の中、審査結果が出るまでの長い間、先の見えない苦しい生活を送っている。現在の日本では、難民申請中、滞在するための資格を誰もが保証されるわけではない。そのため、働く資格がなく働けない人や、国民健康保険に加入できないため高額な医療費を支払えず、病院に行くのをあきらめる人もいる。

参考資料

難民を知る-認定NPO法人 難民支援協会/ Japan Association Refugees[1]

世界の難民と日本の難民支援|日本生まれの国際NGO AAR Japan[2]

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