難民20

出典: Jinkawiki

紛争や、人権侵害などから自分の命を守るために、やむを得ず住み慣れた故郷を追われ、逃れざるを得ない人々を指す。

【現状】

現在世界には、日本の人口の約半数にあたる6530万人が故郷を追われている。シリアや南スーダンなど新たな危機の頻発や人道問題長期化により、近年難民となる人は増えている。


【歴史】

いつの時代も「難民」は存在してきたが、「難民問題」として国際社会に注目されるようになったのは、ロシア革命やオスマン帝国の崩壊などで難民が急増した第一次世界大戦以降のことである。第二次世界大戦後の1950年には、国連難民高等弁務官事務所が設立され、1951年には難民条約が生まれた。


【取り組みと課題】

国連は、解決の方法として以下の三つを提言している。

1、 平和になった母国へ帰ること

2、 一時的に避難した周辺国での定住

3、 別の国で定住・第三国定住

しかしそれぞれ課題がある。1は紛争や人権侵害の根を断つことは簡単ではない。さらに平和と秩序が回復された後も、国として必要な機能やインフラが整備されるまで時間が相当かかること。 2は周辺国だけで受け入れるには限界があること。


難民を生み出さない国際秩序の構築に向けた外交的な取り組みが必要不可欠である。

(参考) https://www.japanforunhcr.org/#_ga=2.120201994.32091675.1547898284-336269288.1547898284

https://www.refugee.or.jp/refugee/


ハンドル名:ST


  人間科学大事典

    ---50音の分類リンク---
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                  
                          
                  
          

  構成