電子マネー
出典: Jinkawiki
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電子マネーとは
電子マネーとは、お金の価値を電子化して支払いをする電子決済のひとつの手段である。この、お金の価値を電子化して、ICカードやパソコンのソフトに保存することを「チャージ」という。チャージという言葉は、SuicaやEdyを利用するうえで、お馴染みの言葉になりつつあるが“お金を電子化する”という重要な用語であることをしっかり認識する必要がある。2007年は「電子マネー普及元年」と言われている。 その理由として
(1)2001年頃から登場し始めたEdyやSuicaといった電子マネーが、これまでは限られた地域での利用が中心だったのに対し、大手コンビニ・チェーンなどでの採用を通じ、全国規模での展開が見えてきた。
(2)セブン&アイ・ホールディングスやイオングループといった、流通大手グループが、nanacoやWAONといった電子マネーの発行を始めた。
(3)上記のようなプリペイド型の電子マネーのほかにも、クレジット・システムであるQUICPay(クイックペイ)やiDなど新たな“かざす”決済方法が、各地の店舗やスーパー、タクシーなどの交通機関で採用され始めた。
非接触型ICチップ
SuicaやEdyなどは、使用する際に、カードや携帯電話をリーダー/ライターと呼ばれる機器にかざしたり、タッチしたりして利用する。このようなカードや携帯電話の中に搭載されているのが、「非接触型ICチップ」で柔軟性の高いアンテナと、非常に小さいIC(集積回路)から成っている。国内では非接触型ICチップが埋め込まれた携帯電話を「おサイフケータイ」と呼んでいる。非接触型ICチップは一般にカードや携帯電話などの媒体に埋め込まれる形で使用されるので、一見しただけでは、それがICカードやおサイフケータイとは分からないのが特徴である。
非接触決済とは
接触ICカードを使用する際は、リーダー/ライターと呼ばれるICチップに保存された情報の読み書きが可能な機器に、しっかり挿入して利用する。これに対し、非接触ICカードは、リーダー/ライターでの情報のやり取りに、近接型短波通信という、10cm程度の短距離で通信できる短波通信を使う。そのため、リーダー/ライターに挿入することなく“かざす”、つまり非接触で使うことができる。決済スピードも約0.1秒と非常にスピーディなのが特徴である。このようなメリットを持つ非接触型ICカードの登場で、電子マネーの活躍の場が大きく広がることになった。
電子マネーの種類
・電子マネーEdy(エディ)
日本全国で最も多く利用できる電子マネー。各コンビニや店舗、タクシーなどで広く利用が可能。ANAやサークルKサンクスのクレジットカードでエディを使うとマイルやポイントが貯まる。他社ポイント移行が多いのも魅力。今後はモバイル環境での普及促進が進む。Edyクーポンなど更に全国でお得なサービスが始まっている。
・電子マネーSuica(スイカ)
JR東日本など首都圏の鉄道等をカバーする電子マネーのICカード乗車券。首都圏の私鉄、バスが一枚のカードで使えるPASMO(パスモ)と相互乗り入れ可能。モバイルSuica普及も進む。通常の買い物で電子マネーとして利用可能。
・電子マネーPASMO(パスモ)
首都圏の私鉄やバスなどで利用できるICカードを利用した電子定期券。JR東日本のSuicaと相互乗り入れが可能。記名型と記名型の2種類があり、無記名型は駅で購入可能。記名型の場合、自動的にチャージ(入金)されるオートチャージ機能もついている。
・電子マネーiD(アイディ)
NTTドコモが立ち上げたケータイに特化したクレジットカードブランド。VISA、Master、JCBのようなブランドを目指す。iDはケータイの中にクレジットカードがそのまま入ったお財布ケータイの標準。普及率だけでなくポイントやクーポンサービスも充実。
・電子マネーQUICPay(クイックペイ)
クレジットカードのJCBが主催する電子マネー。au端末にプリンストール。ドコモ、ソフトバンクでも使える。ノーコイン、ノーサイン、ノーチャージのクレジット補完機能。親となるクレジットカードの与信内で何回でも小額決済が可能で保険の対応になる。クレジットカードポイントも貯まる。
・電子マネーSmart Plus(スマートプラス)
UFJニコスが主催する電マネー。クレジットカードの小額決済版的な位置付けとなる。VISAとの連携でシェアも拡大中。ドコモ、ソフトバンク、auなどモバイル環境全てで利用が可能。クレジットカードによる後払いタイプでポイント貯蓄も可能。
・電子マネーVISA Touch(ビサタッチ)
国内発行8500万枚のVISAが主催する電子マネー。UFJニコスのSmartPlusとほぼ同システムで提携関係にある。圧倒的シェアのVISAクレジットカードの小額決済版的な位置付け。ドコモ、ソフトバンク、auなどモバイル環境全てで利用が可能。
・電子マネーnanaco(ナナコ)
セブン&アイグループが運営する電子マネー。セブンイレブン、イトーヨーカドーなどで利用可能。
・電子マネーWAON(ワオン)
イオングループが運営する電子マネー。イオングループ系列、ローソン、ミニストップなどで利用可能。前払い(プリペイド)方式に加え、イオンカードとの一体型でオートチャージ(自動定額入金)が可能になる。200円利用で1円相当のポイントもたまる。
参考資料
磯崎マスミ 本格普及へ向かう電子マネーのすべて 毎日コミュニケーションズ 2007
電子マネー種類と比較 http://degimoney.super-jiten.com/