青年トルコ革命
出典: Jinkawiki
1908年、ギリシアのサロニカで軍人エンヴェル・パシャの指導の下に開始された無血革命。1876年、アブデュル・ハミト2世の治世下であるオスマン帝国において、宰相ミドハト・パシャによってミドハト憲法が制定され、二院制、責任内閣制、立憲君主制が目指されていたが、露土戦争の勃発によってこの憲法は停止され、以後反動化されていた。これに反発して1889年に知識人、学生を中心に青年トルコ党が結成され、ミドハト憲法の復活を求め蜂起すると、アブデュル・ハミト2世は憲法の復活を宣言した。しかし、大宰相らの権力拡大を規定した憲法の復活では、運動を展開していた若い将校達の政治参加は困難であった。そして、エンヴェル・パシャは結果的に強引に権力を獲得することとなった。
参考文献
角川世界史辞典 角川書店 2001