青空文庫
出典: Jinkawiki
青空文庫は、著作権が消滅し、パブリックドメインに帰した文学作品を収集・公開しているインターネット上の電子図書館である。1997年に開館。
著者の没後50年を経て著作権の消滅した、明治から昭和初期の作品が蔵書の大部分を占める。外国語作品の翻訳や著者自身により無償閲覧の認められた現代の作品もある。2009年12月現在で約8600作品が収録されている。古くは森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介など、近くは中島敦、太宰治、林芙美子などの作品がある。
各作品はボランティアの手により青空文庫形式テキストファイルやHTMLとして電子化されている。また、「青空文庫収録ファイルの取り扱い規準」に従い自由に利用出来るため、その収録作品はパーソナルコンピュータのみならずPDAや携帯電話などの環境でも利用されている。テキストファイルである事から、大きな文字で印刷したり、テキストを読み上げるソフトウェアと組み合わせるなど、視覚障害者向けとしても利用が期待されている。
2003以降、米国政府は日本政府に対して著作権の保護期間を「個人の場合は死後70年・法人の場合は公表後95年」に延長することを要求している。保護期間を延長する法改正が実際にされた場合、青空文庫は改正法の施行から最短でも20年間は新規の作品登録が困難になるおそれがあるため、2005年1月1日付けで反対声明を公表した。さらに、2007年1月1日からは同趣旨の請願署名を開始した。
参考文献
・『インターネット図書館 青空文庫』 野口英司
・『青空文庫 全』