食育基本法
出典: Jinkawiki
食育とは
食育とは様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てることである。教育の一環として位置づけられ、従来から教育の柱として唱えられていた「知育」「徳育」「体育」に加わったと考えられるものである。これらはいずれも子どもを心身ともに健やかな大人に成長させるためのものであり、おもに子どもや青少年のためと思われがちであるが、「食育」は子どものときだけに考えればいいのではなく、すべての年齢を通して考えられる必要があるものである。 2005年に「食育基本法」が成立し、実施されている。
食育基本法
背景と目標
「食」の重要性が徐々に高まり、食育を推進していく途上において、朝食の欠如、孤食、短食(早食い)や単食(ばっかり食い)、肥満の問題や、逆に過剰で不適切なダイエットによる思春期のやせなど、これらの現象が心身に与える健康上の問題が浮き彫りになった。そこで望ましい食事のとり方や食習慣や食生活の定着をめざし、豊かな人間形成や食品の安全性の確保、健康の増進や疾病の予防、伝統文化への配慮、食に関する感謝の念の醸成を目的とされている。
食育基本法の基本理念
1国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成
2食に関する感謝の念の醸成
3食育推進運動の展開
4子どもの食育における保護者、教育関係者などの役割
5食に関する体験活動と食育推進活動の実践
6伝統的な食文化などへの配慮および地域産業の活性化と食料自給率の向上への貢献
7食品の安全性の確保などにおける食育の役割
食育基本法の基本施策
1学校、保育所における食育の推進
2家庭における食育の推進
3地域における健康増進のための食生活の改善の推進度
4食育推進運動の展開
5食品の生産者と消費者との交流の展開
6食文化の継承のための活動への支援等
7食品の安全性、栄養その他の食生活に関する調査、研究、情報の提供および国際交流の推進
参考文献 URL
『保健・医療・教育に携わる人のための食育入門-健康教育に必要な知識と心得-』根岸宏邦 著 MCメディカ出版
内閣府 食育推進担当ホームページ[1]