飲酒
出典: Jinkawiki
目次 |
アルコールの作用
・脳の働きの抑制
適度な飲酒は、食欲を増したり、ストレスを解消するなどの効用がある。しかし、お酒に含まれるアルコールは、脳をはじめ身体諸器官に作用する薬物であり、普段ならできることができなくなってしまったり、できたとしても遅くなるため、交通事故やその他さまざまな事故につながることもある。また、自制心が抑制されるために、後悔するようなことを言ったり、行ったりすることもある。さらに、「イッキ飲み」のように短時間で大量のアルコールを摂取した場合には、生命の維持に関わる脳の中心部まで麻痺が及び、呼吸が止まったり吐いたものが起動に詰まったりして死亡する危険がある。これらは、アルコールが脳の働きを抑制する作用を持っているからである。
・未成年飲酒の害
未成年の飲酒は、法を犯すという問題だけではなく、発達の途上にある脳や生殖器への障害が大きいこと、またアルコール依存症になりやすいことがわかっている。
飲酒により起こりうる健康影響
急性アルコール中毒、アルコール依存症、末梢神経障害、糖尿病、口腔がん、咽頭がん、食道静脈りゅう、心筋症、肝障害、胃腸障害
長期飲酒の健康影響
長期間にわたり過度の飲酒を続けた場合には、胃炎、肝硬変、脳神経細胞の障害、性ホルモンの分泌異常などの健康障害がおきやすくなる。
アルコール依存症も大きな問題となる。なぜなら、アルコールが体内から消えたときに手足が震えたり、幻覚があらわれたりするようになり、通常の職業生活や社会生活を続けることが非常に難しくなるからだ。また、家族に暴力をふるうなどして、家庭生活も崩壊する場合がある。さらに、妊婦が過度の飲酒を続けた場合には、胎児への健康影響もおこる可能性が高い。例えば、発育不全、知能障害、小頭症などを特徴とする。
飲酒に対する対策
多くの先進国では、飲酒を抑制するため、自動販売機の設置の禁止やテレビ・ラジオでの広告禁止など、さまざまな対策がとられている。我が国でも、未成年飲酒を防ぐための販売店での年齢確認や、飲酒運転を防ぐための罰則強化などの対策が進められている。さらに、民間団体により「イッキ飲み」の危険性が訴えられたり、アルコール依存者にたいする支援が行われている。
しかし、我が国のアルコール消費量は全体的に横ばい傾向でなかなか減少せず、販売方法や広告などについての対策を強化していく必要がある。
参考文献
e-ヘルスネット http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/other-summaries/policy
厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/houkoku/061122a.html
ハンドルネーム（サマー）
