高血圧

出典: Jinkawiki

目次

高血圧

高血圧とは

 高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態のことを言う。高血圧になると血管に常に負担がかかるため、血管の内壁に傷がついたり、柔軟性がなくなって固くなってしまい、動脈硬化などの病気が起こりやすくなってしまう状態のことである。高血圧でいると、命に関わってしまうような合併症を引き起こしてしまうこともある。


原因

 病気としての「高血圧」のおよその90%は「本態性高血圧」と呼ばれており、その原因はよくわかっていない。さまざまな因子がからみあって血圧の上昇を招いていると考えられており、具体的には大きく2つの状態のいずれか、あるいは両方をともなって現れてくる。  1つ目は、血管の中を流れる血液の量が多くなりすぎたため、血管壁にかかる圧力が高まるという状態。たとえば塩分の取り過ぎと血圧の上昇についての関係などは、このケースが当てはまるといえる。  2つ目は、血管そのものが細くなるという状態。血管が細くなれば、そこにかかる圧力は当然のように高くなる。血管が細くなる(血管収縮)の原因としては、交感神経の作用によるケースがいちばん多く、それ自体、神系を緊張させる各種ホルモンが関わっていると考えられる。  また、他の病気が原因となっていることもある。特定の疾患に伴って二次的に高血圧を引き起こしている場合で、これを「二次性高血圧」と呼ぶ。たとえば、「大動脈弁閉鎖不全症」などが挙げられる。


降圧法

 血圧を下げるには、薬を服用する、生活習慣・食生活の改善、適度な運動を行うことである。特に重要なのは食生活の改善である。高血圧における食生活の改善で、まず注意したいのは食塩の摂取量である。食塩に含まれるナトリウムはそれ自体が血管を収縮させるうえ、体全体の水分量を増やすことで血流量が増加し、血圧を上昇させる恐れがある。そこで、食塩(ナトリウム)そのものの量を減らすとともに、カリウムやマグネシウム、食物繊維などを多く含む食品を積極的に摂ることで血圧を下げることができる。  さらに、食生活の改善とともに運動を日常生活にとりいれることが大切だ。毎日30分以上の有酸素運動(水中ウォーキングやウォーキングなど)を定期的に行うことで、血流がよくなり心臓の負担も減る。また、肥満解消や合併症としての糖尿病予防にもなる。


参考文献・URL

「ゼロからわかる高血圧」 西裕太郎

http://www.healthcare.omron.co.jp/resource/guide/hightbp/01.html


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