CITOテスト

出典: Jinkawiki

CITOテスト


オランダの政府教育評価機構CITOが開発、作成する全国共通学力試験。 毎年2月に実施されるオランダの小学校卒業年生(オランダの小学校は8年制のため、小学校8年生)対象の試験であり、オランダではほとんどの生徒が受験する。 日本でいう中学校入学試験に該当し、この結果を踏まえ、 ・VWO(6年制の大学進学準備中等教育学校) ・HAVO(5年制の普通中等教育学校) ・VMBO(4年制の中等職業専門準備学校) への進学が定められる。(この1回の試験内容で進学先が決まるわけではなく、今までの成績と小学校の内申書の内容も加味される。)

オランダ政府教育評価機関CITO


CITOはオランダを拠点とするテスト、測定分野を扱う企業。 1968年にオランダ政府により設立され、1999年に民営化された。 教育テスト開発の中でも85%のオランダの小学生が受験する「End of primary school test」(CITOテスト)が有名である。 また多様化する社会の中で生きる力を育む幼児教育として、3歳から6歳までの幼児教育法であるピラミッドメソッドの開発も行った。 ピラミッドメソッドを実際の幼児教育現場での実践、検証した結果、言語能力と社会適応性の高さが実証され、オランダ全土の幼児教育現場に取り入れられている。

試験内容


試験会場は、子どもたちが普段通っている小学校で行われ、550点満点のマークシート方式で行われる。 科目は、言語・算数/数学・学習スキル・ワールドオリエンテーション(地理・歴史・生物・物理・市民科・宗教運動の教科で学んだ知識の応用)。

CITOテスト実施の課題


受験年齢が11歳ととても幼く、この試験結果によって今後の進路、人生設計が大きく変わってしまうことからマスコミを中心に毎年、試験時期には幼少における進路決定(人生設計の決定)についての是非を問う議論が起きる。 しかし、各中等教育学校からの編入も認められるため、現行制度での試験の実施が行われている。


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