COP10
出典: Jinkawiki
COP10とは 国際条約を結んだ国が集まる会議(締約国会議)のことを「COP(Conference of the Parties)」と呼びます。COP10とは、多様な生き物や生息環境を守り、その恵みを将来にわたって利用するための国際条約「生物多様性条約」の、10回目の締約国会議のことをさします。 また、COP10は2010年10月、愛知県名古屋市で開催されました。
COP10での主な成果 ① 遺伝資源へのアクセスと利益配分(ABS)に関する名古屋議定書の採択 ② 新戦略計画・愛知目標(ポスト2010 年目標)の採択
ABSに関する名古屋議定書 私たちの生活には、医薬品をはじめとして、生物の機能や形状を利用して生まれた製品が数多くあります。これらの開発により得られる利益をその遺伝(生物)資源の原産国に公正・衡平に配分するという、生物多様性条約の3番目の目的を達成するための国際ルールです。 遺伝資源および関連する先住民の伝統知識の利用により生じる利益を公正・衡平に配分すること、遺伝資源の入手には提供国の事前同意を必要とすること、各国は遺伝資源の不正利用をチェックすることなどが規定されています。 新戦略計画・愛知目標(ポスト2010 年目標) 2002年のCOP6で採択された「生物多様性の損失速度を2010年までに顕著に減少させる」という2010年目標が達成されなかったことを受け、より実効力のある新たな目標として採択が目指されたものです。 自然と共生する世界を目指す2050年までの長期目標と、生物多様性の損失を止めるための2020年までの短期目標及び20の個別目標が定められました。
生物多様性条約(CBD)の目的と構造 生物多様性や生物資源の保全などに関わる既存の環境条件に加え、より包括的に議論する場として、生物多様性は誕生しました。条約全体は「枠組み条約」の性質を持っていて、原則、全般的な方向性を決め、法的な枠組みを提示するものであって、義務や詳細な解決策を提示するものではありません。 環境条約の目的の多くは実施にあり、条文の採択だけではなく、保全や持続可能な利用など、その目的が各国で実行に移されてこそより意義深いものとなります。
参考文献: 「生物多様性条約における森林の拡大作業計画:第9回締約国会議(COP9)に向けた論点の整理」 香坂 玲 http://search.jword.jp/cns.dll?type=lk&fm=127&agent=11&partner=nifty&name=COP10&lang=euc&prop=500&bypass=2&dispconfig= :生物多様性条約第10回締約国会議支援実行委員会
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