DMV
出典: Jinkawiki
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概要
Dual Mode Vehicleの略でJR北海道がマイクロバスを改造し開発した線路も道路も走れる新しい乗り物。10~15秒で線路(車輪)から道路(タイヤ)、またはその逆に対応できる。JR北海道の柿沼博彦副社長(技術開発担当)が幼稚園の送迎用マイクロバスをヒントにひらめいた。
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目的
過疎化により多くの赤字路線(ちなみに道内2500kmのうち3分の1近い800kmは1日の平均乗車人員が500人未満の超閑散路線)を抱えるJR北海道にとって列車運行のコストダウンは避けては通れない。DMVは一両当たりの開発費が2000万円程度。通常の普通列車向け気動車は約1億円である。また燃料消費量は鉄道車両の4分の1程度。定期検査費は8分の1程度にまで抑えることが可能。
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メリット
レールを残すことにつながる。お年寄りをレールと道路を利用し病院へ運ぶことも可能になり過疎地域の足を充実することにつながる。大幅なコスト削減から北海道だけでなく日本全国にある赤字路線の救世主になる可能性を秘める(実際に明知鉄道などで実地実験済)。
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デメリット
乗務員は鉄道側の運転免許と道路側の運転免許2つが必要になる。定員が一両25名のため朝の学生輸送に向かない。新しい乗り物のため法律の壁が多々存在する。
参考文献
週刊ダイヤモンド 2009.10.10
週刊東洋経済 2009.7.4