EU 10
出典: Jinkawiki
設立の経緯
・第二次世界大戦終戦
・1952年 「欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)」創設
参加国はドイツ、フランス、イギリス、ベネルクス三国
欧州に平和をもたらすことが目的
紛争の種だった石炭と鉄鋼産業を共同管理
「欧州の連邦化の第一歩」シューマン仏外相(当時)
・1958年 「欧州経済共同体(EEC)」創設
ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、フランス、イタリア、ドイツが創設
幅広い共通市場の形成を目指す
・1967年 ECSCとEECなどが統合し「欧州共同体(EC)」となる
ベルギー、ドイツ(当時西ドイツ)、フランス、イタリア、ルクセンブルク、オランダが原加盟国
・1973年 第1次拡大
デンマーク、アイルランド、イギリスが加盟
・1981年 第2次拡大
ギリシャが加盟
・1986年 第3次拡大
ポルトガル、スペインが加盟
・1989年 ベルリンの壁崩壊、ドイツ再統一
・1993年 ECがEUに発展
・1995年 第4次拡大
オーストリア、フィンランド、スウェーデンが加盟
・1999年 アムステルダム条約
・2002年 ユーロ流通開始
・2004年および2007年 第5次拡大
キプロス、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マルタ、ポーランド、スロバキア、スロベニアが加盟(2004年)
ブルガリア、ルーマニアが加盟(2007年)
・2009年 リスボン条約
・2010年 ギリシャ危機
・2013年 第6次拡大
クロアチアが加盟
・2016年 イギリスの国民投票でEU離脱派が勝利
現在
・加盟国 28か国
ベルギー,ブルガリア,チェコ,デンマーク,ドイツ,エストニア,アイルランド,ギリシャ,スペイン,フランス,クロアチア,イタリア,キプロス,ラトビア,リトアニア,ルクセンブルク,ハンガリー,マルタ,オランダ,オーストリア,ポーランド,ポルトガル,ルーマニア,スロベニア,スロバキア,フィンランド,スウェーデン,英国(但し,英国については,2016年6月の国民投票の結果を受け,離脱に向けて交渉中)
・総面積
429万平方キロメートル(日本の約11倍)
・総人口(2017年)
5億1,246万人(Eurostat)(日本の約4倍)
BREXIT
BREXIT(ブレグジット)とは、「ブリティッシュ・エグジット(英国の離脱)」を縮めた単語で、英国のEU離脱決定をめぐる議論で使われる。2016年6月23日におこなわれた国民投票によって、英国のEU離脱が決定した。離脱予定日は2019年3月29日とされていたが、現在3回目の延期がなされており、その期限は2020年の1月末に迫っている。 離脱の理由として最も考えられることは、移民問題である。経済運営が順調な英国には、移民が急増しており、旧来のインドやアフリカなどの旧植民地のほかに、2000年以降はEU新規加盟国からの移民を積極的に受け入れてきた。欧州移民の流入は経済に活気をもたらしたが、2008年以降の金融危機以来、白人の労働者階級(欧州移民と雇用や公共住宅の確保などで競合する労働者、低所得者層)を中心に反EU感情が高まっていった。 欧州移民は、2004年~2015年までの11年間で100万人から300万人へと3倍に増えており、英国内の一部からは制限すべきとの声が上がったが、EUとのルールとの関係で政策を自由に決めることができなかった。英国は欧州内の大半を国教検査なしで移動できる「シュンゲン協定」には加盟していないが、より基本的な移民抑制装置として、EU離脱を求める動きが生まれていった。
・EU離脱のメリット
移民対策で、流入の制限をかけることができるようになる
EUに回していた予算を国内の社会保障や医療に回すことができるようになる
・EU離脱のデメリット
EUの域内関税が撤廃されることにより、海外の企業の多くが撤退する恐れがある
参考サイト
[EU加盟国一覧]https://eudirective.net/euhourei/kameikoku.html
外務省[欧州連合(EU) 概況]https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/eu/data.html
時事ドットコムニュース[EU、英離脱延期を正式決定=来年1月末まで]https://www.jiji.com/jc/article?k=2019103000160&g=int
現代ビジネス[【ゼロからわかる】イギリス国民はなぜ「EU離脱」を決めたのか] https://gendai.ismedia.jp/articles/-/50639?page=3
THE RYUGAKU[EU離脱のイギリス、その理由と影響とは?] https://theryugaku.jp/1650/
参考文献
岡部伸「イギリス解体、EU崩落、ロシア台頭 EU離脱の深層を読む」(PHP新書 2016)
ハンドルネーム ぱる