IMF
出典: Jinkawiki
IMFとは
IMFとは国際通貨基金(International Monetary Fund)の略で、国際通貨協力のための世界における中心機関。IMF には世界中のほとんどの国が加盟し、共通の利益のために協力している。 IMF の第一の目的は、国際通貨システムの安定を維持することで、国際通貨システムとは、各国(とその国の人々) が財およびサービスを相互に売買することを可能とする制度で、為替レートと国際的な決済の仕組みである。 国際通貨システムの安定は、持続的な経済成長と生活水準の向上に不可欠である。 IMF は、国際通貨システムの安定を維持し、危機の予防のために各国、地域および世界全体の経済・金融情勢をモニターしている。186 の加盟国に対して、経済の安定を促進し、経済危機や金融危機に対する脆弱性を改善し、生活水準の向上に繋がる政策を採るよう助言を行う。また、各加盟国の政策が国、地域および世界のそれぞれのレベルでどのような影響を与えるかを討議する場としての役割も果たしている。 IMF は、対外的な支払が外貨の受取りを超過するために外貨不足に陥るといった国際収支上の問題に加盟国が対応することを支援するため一時的に資金を融資する。 また、IMF は加盟国が経済の安定と成長のために必要な知識や機関を構築するため、技術支援やトレーニングを行っている。 現在スタッフは143ヵ国出身の約 2,490名いる。
IMFの設立
IMF の構想が提起されたのは1944 年7 月、米国の北東部にあるニューハンプシャー州ブレトンウッズで行われた会議において45 カ国の政府代表が経済協力のための機構を設立することに合意したときである。各国の代表は、1930 年代の世界恐慌の一因となった致命的な経済政策の失敗を繰り返さないために、協力のための枠組みが必要だと考えた。 1930 年代、各国は低迷する経済を支えようと輸入規制や、輸出における競争で優位になるための通貨切り下げを行ったり、国民の外国製品の購入や外貨保有を制限したりしたが、それらの措置は却って自国の経済力を弱めることにつながった。世界貿易は急速に減少し、多くの国で雇用や生活水準が悪化した。 国際通貨体制の秩序回復を図るため、IMF の創設者たちは、為替レートの安定を確保するため国際通貨システムを監視し、貿易の障害となるような為替規制を撤廃するよう加盟国を促す役割をこの機関に担わせた。 1945年12 月、最初の加盟国である29 カ国がIMF 協定に署名し、IMF が発足した。以後、IMF は、加盟国の拡大 (2009 年3 月時点で186 カ国 )と世界経済の変化に対応するため、必要に応じて自らを適合させてきた。
参考:http://www.imf.org/External/japanese/pubs/ft/whatj.pdf
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