ITC教育
出典: Jinkawiki
まず、ITCとは、Information Communication Technology(情報通信技術)の略で、ITCを使った教育活動をITC教育と呼び、各国で進められている。
ここではアジア諸国と欧米のITC教育を取り上げる。
アジア諸国
アジア諸国において、ITC教育の最先端にいるのは、韓国とシンガポールだ。韓国では、教師がデジタル教材をインターネットから無料でダウンロードできるサービスがある。シンガポールでは、子ども一人ひとりにPDA(携帯できる小型端末)を渡しており子どもたちが自由に使いこなしている。
授業形態は、1クラス30~50人程度の一斉授業である。これは歴史的な事情が関係している。近代以降、日本をはじめとしたアジア諸国では「欧米に追いつけ、追い越せ」という発想から、効率よく知識を習得させるために、教師から多人数の子どもへの一斉授業の形態ができたからだ。
ITCの位置づけとしては、「教材」ととらえている。例えば、子どもたちの跳び箱運動の様子をビデオで撮影し、より上手に跳ぶための方法を考える。教科学力を育てるためにITC を教材として活用している。
欧米
欧米でのITC教育の授業形態は、個別授業が中心である。授業の主役は子どもたちで、教師はサポート役に徹している。これは、子どもは一人一人異なる価値観や考え方をもつという思想が根本にあるからだ。
ITCの位置づけとしては、「道具」としてとらえている。ノートや鉛筆と変わらない感覚でパソコンを使い、普段の授業にも気軽に取り入れている。そこには、今後「社会で必要な力」としての情報活用能力を身に付けるという考え方がある。「ITCを使って教育効果を高めよう」という発想は強くない。
参考文献
ベネッセ教育総合研究所 学びが深まるIT活用
http://berd.benesse.jp/berd/center/open/chu/view21/2007/01/c05it_01.html
M*I