TPP

出典: Jinkawiki

TTP(環太平洋パートナーシップ協定)

 太平洋を囲む国々が、国境を越えて自由に人やモノ、お金を移動できるようにする約束のことである。2006年にシンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイの4カ国で始まった。2010年11月現在はアメリカ、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシアの5カ国が参加し、次いでコロンビアやカナダも参加の意向を表明している。日本はこれまでTPPに対する姿勢を明らかにしていなかったが、2010年10月に「新成長戦略実現会議」で、菅直人首相がTPPへの参加の検討を表明した。参加するには、輸入品について例外なしに関税をゼロにするのが決まりである。ゼロにしたぶん、輸入品は高い値段で売られる。日本が参加した場合、メリットとしては日本の主力産業である自動車や電気製品が海外で安く売れるので、輸出が拡大する。一方、デメリットとしてコメは778%、小麦は252%と関税をかけて農業は守られているので、国内の農業産業に多大なダメージを与えてしまう。したがって、日本経団連などは「TPPの参加が遅れれば、日本は世界の繁栄に取り残される」と訴え、参加するように求めているが、逆に農協や漁協などの生産者団体などは参加に反対している。


参考文献・資料

『月刊ジュニアエラ 1月号 2011JANUARY』

http://www.weblio.jp/content/TPP

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