TPP6
出典: Jinkawiki
TPPとは
TPPとは、TPPとはTrans-Pacific Partnershipの略称である。「環太平洋戦略的経済連携協定」と呼ばれる。太平洋を取り巻く国々でグループを結成し、自由で開かれた貿易を実現しようという協定。全身は、2006年にできたシンガポール、ブルネイ、チリによる協定(P4協定)である。その後、範囲が広まり、太平洋環状に位置する12か国の国々(アメリカ・カナダ・オーストラリア・マレーシア・ベトナム・メキシコ・ペルー・シンガポール・ニュージーランド・チリ・ブルネイ・日本)がお互いに協力し合って貿易を強化して行こうという流れになっている。輸入する商品に課せられる税金である関税を出来るだけ取り払い、自由貿易を進めようというのがTPPである。
TPPのメリット
日本は大きな輸出国である。TPPの交渉がまとまり関税が撤廃されるなら、より多くの製品を輸出することができる。そのため、TPPが実施されれば、日本のGDP(国内総生産)は約3.2兆円も増加すると試算されている。また、日本の農業問題解決の手段となるという指摘もある。農業人口が大幅に減り、工業への労働者が移動することで、日本全体の生産性が向上するという考えもある。そして貿易が今まで以上に自由になる。外国との競争によって肉やお米、野菜などの価格が下がり、我々国民が安く値段で商品を買える。
TPPのデメリット
まず、価格競争にばかり目を向けることで食卓から安心と安全が消える恐れがある。外国の食品を使用することで、食品添加物、農薬などから国民が健康被害を受ける可能性が出てくる。また、日本の農業に大きなダメージを与える。安い外国の農産物によって日本産の農産物が売れなくなる。そして今でさえ高齢化が叫ばれている農業人口がさらに物凄い勢いで減少すると考えられる。
参考文献、参考資料 鈴木宣弘、天笠啓祐、山岡淳一郎、色平哲郎(2013)『TPPで暮らしはどうなる?』岩波ブックレット http://zenkyu55.web.fc2.com/ronnbunn/2u.pdf
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