WASP

出典: Jinkawiki

ワスプ(WASP)は、ホワイト・アングロサクソン・プロテスタントの頭文字をとった略語。白人(White)でアングロサクソン系(Anglo-Saxon)で、かつ新教徒(Protestant)であるアメリカ人。かつてはアメリカ人の典型として考えられ、米国での白人のエリート支配層を指す語として造られた。エドワード・ディグビー・ボルツェルが1964年にThe Protestant Establishment: Aristocracy & Caste in Americaを著したことで一般にも用いられるようになった。 今日では、イングランド系プロテスタントのアメリカ建国以来のエリート達が現在のアメリカ合衆国の支配的な地位を占め続けているとするニュアンスがこめられ、主に反米、反白人、反共和党、反キリスト教根本主義によって使用される傾向がある。

人口統計から見る限り「アメリカ=WASPの国」というのはかなり誇張された神話であり、特にWASPのうちASはもはやさほど重要な要因とは考えられないという意見はある。しかし、今もなおアメリカの政治は一貫してWASP=白人でアングロサクソン系のプロテスタントという超エリートに握られている。

現在、WASPの条件満たしていないアメリカの大統領は、35代大統領のジョン・F・ケネディのみとされている。彼は、アイルランド系移民の子孫のあり、プロテスタントではなく、カトリック教徒であった。

もしも今回のアメリカ大統領選挙で、アフリカ黒人を父に持つバラク・オバマ氏が選ばれれば、事実上2人目のWASPでない大統領となる。本選は11月。


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