WIDEプロジェクト

出典: Jinkawiki

WIDEプロジェクト(わいどプロジェクト)は、1988年に設立された、インターネットに関する研究プロジェクト。WIDEは『Widely Integrated Distributed Environment』の略である。日本におけるインターネットの先駆け的存在の一つとなったことで知られる。


概要

元々は慶應大学と東京大学、東京工業大学の3大学を結ぶデータ網を構築したことがきっかけで誕生した「WIDE研究会」(1985年発足)が母体。JUNETとも密接な関わりを持っていたためJUNETと混同されやすいが、運営そのものはJUNETとは別組織として行われている。

WIDEプロジェクトでは1994年に日本初のインターネットエクスチェンジであるNSPIXP1を東京都内に開設。インターネットは全てのネットワークを相互接続する必要があるが、多数のISPを直接相互接続することは物理的にも費用的にも困難であった。しかしこれによって複数の回線を低コストで一つの回線にまとめることが出来た。

現在は前記のIX(dix-ie、NSPIXP3)の運用のほか、DNSのルートサーバの一つであるM Root Serverの運用など、日本のインターネット運用の一翼を担う一方で、数多くの研究プロジェクトを展開している。


歴史

1984年 東工大、慶應大間を接続(300bps) 東工大、慶應大、東大間を接続(1200bps)

1985年 「WIDE研究会」(WIDEプロジェクト前身)発足

1988年 WIDEプロジェクト発足

1994年 初のNetworld+Interop '94 Tokyo開催、技術協力(幕張) NSPIXP-1 運用開始

1995年 AI3 プロジェクト開始

1996年 NSPIXP-2 運用開始 アトランタ・オリンピックのサイト運営に協力 東京-奈良間で初のIPv6専用線を運用

1997年 SOIプロジェクト開始 M Root DNS サーバ 運用開始 NSPIXP-3 運用開始(大阪)

1998年 長野オリンピック、長野パラリンピックのサイト運営に協力 KAMEプロジェクト発足(2006年3月まで)

1999年 NOC-SFO廃止、NOC-LA新設(ロサンゼルス) NSPIXP-6運用開始

2000年 e-friendsプロジェクト開始 INET 2000開催 (横浜) iGrid 2000開催 (横浜) インターネットコンファレンス 2000 共催(横浜) Internet Week 2000開催 (大阪) Global IPv6 Summit in Japan開催 (大阪)


参考文献

WIDE:About WIDE:ヒストリー[1]

WIDEプロジェクト - Wikipedia[2]


HN:はりー


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  構成