感染症
出典: Jinkawiki
2015年8月1日 (土) 03:47の版 Bunkyo-studen2014 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
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- | あ | + | ある生物やウイルスが他の生物の体内に侵入し、発育または増殖することを感染といい、感染して特有の病的症状を起こすものを感染症という。原因となる生物は微生物であることが多く、クラミジア、リケッチア、細菌、スピロヘータ、真菌(カビ類)、原虫、寄生虫などがあげられる。こうした感染症の原因になる生物やウイルスを、病原体という。我が国では、感染症のうち、人から人に感染するものを伝染病と呼び、細菌、外国から、現地で流行している感染症を持ち帰ることが増えている。これを輸入感染症という。またでも、感染力が強く、予防法や治療法が確立していないために致命率が高いなど、危険性がきわめて高いエボラ出血熱、ペスト、マールブルグ症、ラッサ熱などは、感染症法で一類感染症に定められ、特別な対策がとられている。 |
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+ | == 今日注意するべき感染症 == | ||
+ | 感染症問題の変化 | ||
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+ | 日本をはじめ先進諸国では、生活習慣病の対策に重点を置かれている。しかし、近年日本では、新たな結核の患者が増えたこともあった。また、O157による腸管出血性大腸菌感染症やインフルエンザの発生が大きな健康被害をもたらしている。さらに、医薬品に抵抗力を持つ、さまざまな薬剤耐性菌も出現している。一方、海外では、エボラ出血熱などの新たな感染症(新興感染症)が発生したり、マラリアや結核などの従来からの感染症(再興感染症)が猛威をふるうようになったりしている。これらの状況を受けて、WHOは、「我々は、いまや地球的な規模で感染症による危機に瀕している。もはやどの国も安全ではない。」と警告している。 | ||
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+ | == 新たな感染症問題とその予防策 == | ||
+ | 感染症の予防策としては、感染源(病原体)、感染経路、感受性者に対する対策が基本となる。感染源や感染経路の対策としては予防接種などがあげられる。このように、感染症の予防には、社会的な対策とともに、個人の適切な行動が必要だ。 | ||
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+ | ・結核 | ||
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+ | 結核は過去の病気と誤解されているが、こんにち、学校。医療機関・老人関係施設で集団感染が多く発生したり、複数の医薬品に耐性を持つ菌が出現したりするなどの問題が生じている。そのため、個人的対策としては、健康診断を定期的に受ける、疑わしい症状がみられたら早期に受信するなどが必要である。また、社会的対策としては、予防接種の実施、発生動向の調査や情報の公開、拡大防止のための発生経路の究明まどが行われている。 | ||
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+ | ・腸管出血性大腸菌感染症 | ||
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+ | 腸管出血性大腸菌感染症は、おもに食品が感染経路となるため、爆発的な集団発生を起こすことがある。そのため、個人的対策としては、食品の保管や調理を適切にする、手洗いを怠らないことが必要だ。また、社会的対策としては、食品を生産したり大量に調理したりする施設にたいして厳しい監視、指導がおこなわれている。また、食品の生産・流通・保存・調理などの各過程で、厳格な管理法も定められた。 | ||
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+ | == 人類を脅かす感染症のパンデミック(世界的大流行) == | ||
+ | 人類は感染症と闘いながら、長い間生きてきた。治療を十分に行うことができなかった時代には、多くの感染症のパンデミックに直面していた。感染症を治す方法が開発されると、たちまち感染症による死亡者は減少したのである。昔からの感染症の他に、新興感染症、再興感染症が最近の問題となっており、人類に影響を及ぼしている。 | ||
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+ | ・人類を脅かせてきた感染症 | ||
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+ | 結核/マラリア/エイズ/ペスト/天然痘/破傷風/鳥インフルエンザ/エボラ出血熱 | ||
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+ | == 感染症対策 == | ||
+ | ・日常生活の中での衛生管理 | ||
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+ | 身の回りを清潔に保つ・免疫力を低下させない・バランスのとれた食事をとる・規則正しい生活・体力をつける・十分な睡眠・手洗いうがい・部屋の換気 | ||
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+ | ・海外旅行での衛生管理 | ||
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+ | 生水やジュースの中の氷は取らないようにする・生野菜、魚介類は避ける・動物にはむやみに近づかない | ||
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+ | == 参考文献 == | ||
+ | 大幸薬品株式会社ホームページ https://www.seirogan.co.jp/fun/infection-control/infection/disease.html | ||
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+ | 厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/ | ||
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+ | ハンドルネーム(サマー) |
最新版
ある生物やウイルスが他の生物の体内に侵入し、発育または増殖することを感染といい、感染して特有の病的症状を起こすものを感染症という。原因となる生物は微生物であることが多く、クラミジア、リケッチア、細菌、スピロヘータ、真菌(カビ類)、原虫、寄生虫などがあげられる。こうした感染症の原因になる生物やウイルスを、病原体という。我が国では、感染症のうち、人から人に感染するものを伝染病と呼び、細菌、外国から、現地で流行している感染症を持ち帰ることが増えている。これを輸入感染症という。またでも、感染力が強く、予防法や治療法が確立していないために致命率が高いなど、危険性がきわめて高いエボラ出血熱、ペスト、マールブルグ症、ラッサ熱などは、感染症法で一類感染症に定められ、特別な対策がとられている。
目次 |
今日注意するべき感染症
感染症問題の変化
日本をはじめ先進諸国では、生活習慣病の対策に重点を置かれている。しかし、近年日本では、新たな結核の患者が増えたこともあった。また、O157による腸管出血性大腸菌感染症やインフルエンザの発生が大きな健康被害をもたらしている。さらに、医薬品に抵抗力を持つ、さまざまな薬剤耐性菌も出現している。一方、海外では、エボラ出血熱などの新たな感染症(新興感染症)が発生したり、マラリアや結核などの従来からの感染症(再興感染症)が猛威をふるうようになったりしている。これらの状況を受けて、WHOは、「我々は、いまや地球的な規模で感染症による危機に瀕している。もはやどの国も安全ではない。」と警告している。
新たな感染症問題とその予防策
感染症の予防策としては、感染源(病原体)、感染経路、感受性者に対する対策が基本となる。感染源や感染経路の対策としては予防接種などがあげられる。このように、感染症の予防には、社会的な対策とともに、個人の適切な行動が必要だ。
・結核
結核は過去の病気と誤解されているが、こんにち、学校。医療機関・老人関係施設で集団感染が多く発生したり、複数の医薬品に耐性を持つ菌が出現したりするなどの問題が生じている。そのため、個人的対策としては、健康診断を定期的に受ける、疑わしい症状がみられたら早期に受信するなどが必要である。また、社会的対策としては、予防接種の実施、発生動向の調査や情報の公開、拡大防止のための発生経路の究明まどが行われている。
・腸管出血性大腸菌感染症
腸管出血性大腸菌感染症は、おもに食品が感染経路となるため、爆発的な集団発生を起こすことがある。そのため、個人的対策としては、食品の保管や調理を適切にする、手洗いを怠らないことが必要だ。また、社会的対策としては、食品を生産したり大量に調理したりする施設にたいして厳しい監視、指導がおこなわれている。また、食品の生産・流通・保存・調理などの各過程で、厳格な管理法も定められた。
人類を脅かす感染症のパンデミック(世界的大流行)
人類は感染症と闘いながら、長い間生きてきた。治療を十分に行うことができなかった時代には、多くの感染症のパンデミックに直面していた。感染症を治す方法が開発されると、たちまち感染症による死亡者は減少したのである。昔からの感染症の他に、新興感染症、再興感染症が最近の問題となっており、人類に影響を及ぼしている。
・人類を脅かせてきた感染症
結核/マラリア/エイズ/ペスト/天然痘/破傷風/鳥インフルエンザ/エボラ出血熱
感染症対策
・日常生活の中での衛生管理
身の回りを清潔に保つ・免疫力を低下させない・バランスのとれた食事をとる・規則正しい生活・体力をつける・十分な睡眠・手洗いうがい・部屋の換気
・海外旅行での衛生管理
生水やジュースの中の氷は取らないようにする・生野菜、魚介類は避ける・動物にはむやみに近づかない
参考文献
大幸薬品株式会社ホームページ https://www.seirogan.co.jp/fun/infection-control/infection/disease.html
厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/
ハンドルネーム(サマー)