トレーディングカードゲーム

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2016年7月30日 (土) 15:15の版
Bunkyo-studen2014 (ノート | 投稿記録)

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-== トレーディングカードゲーム ==+== トレーディングカードゲームとは ==
 +トレーディングカードゲーム(通称TCG)とは、自分の集めたカード群の中から決められたルールに乗っ取ってカードの束(通称デッキ)を作り、各々自分のデッキを持ち寄った二人以上のプレイヤーが対戦するゲームのことである。カードゲームの王道であるトランプと大きく違うところは、一つ目はデッキを好きに組むことが出来るということ。そして二つ目は一人一つデッキを持っていなければいけないということが挙げられる。TCGには様々なシリーズがあり、全カード数が数百種類、中には数千種類もあるシリーズもある。全TCGに共通していることは、一枚一枚にカードごとに違ったイラストが描かれ、違った能力が与えられているということ。選んだカードによってデッキの性質も大きく変わってくるという、その戦略性が世界中で高く評価されている。
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 +== TCGの歴史 ==
 +TCGの先駆者は「マジック:ザ・ギャザリング(通称MTG)」。発祥の地はアメリカで、1993年に世界初のTCGとしてウィザーズ・オブ・ザ・コースト社から発売される。クリーチャーカード、エンチャントカード、土地カードなど、様々な種類のカードがあるMTGは既存のカードゲームとは違い、その新鮮さが受けて大ヒットする。このMTGの人気に便乗する形で数々のメーカーがTCGを発売、TCGの人気は世界中へと広がっていく。初期の日本においては「ポケモンカードゲーム」シリーズや「遊戯王」シリーズが人気を博し、TCGの存在を確固たるものとする。現在では定期的に世界大会が開かれるシリーズもあるほどである。
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 +== 日本におけるTCG ==
 +日本でTCGが流行する前にも、バンダイの「カードダス」シリーズといった非常に単純なルールで遊べるカードゲームはあった。しかしそれらは集めることに重きを置いたシリーズで、対戦は二の次、三の次であった。対戦を重視した本格的なTCGが日本に現れたのは、前述の「ポケモンカードゲーム」シリーズ(1996年)、「遊戯王」シリーズ(1999年)が発表された時である。「ポケモンカードゲーム」シリーズは言わずと知れたポケモンを元にしたTCG、「遊戯王」シリーズは当時週刊少年ジャンプに連載されていた人気漫画『遊☆戯☆王』の劇中TCGである『マジック&ウィザーズ』を元にしたTCGで、どちらも根強い土台があったため大ヒット。両シリーズともに現在でも多くのプレイヤーがいる。また後発シリーズとして『デュエルマスターズ』シリーズ、『ヴァンガード』シリーズ、『バトルスピリッツ』シリーズなどがあり、TCGの人気はとどまるところを知らない。また日本語版のMTGシリーズもあるのだが、一定のファンはいつつもあまり流行ってはいない。理由としては日本のTCGの多くはアニメタッチで描かれ子供でも馴染みやすくなっているのに対し、MTGは絵柄がアメリカ特有のリアルタッチなので低年齢層を掴めなかった、という点が大きいだろう
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 +== 海外におけるTCG ==
 +MTGシリーズが主に発祥地のアメリカで大流行している(「日本におけるTCG」で前述した『マジック&ウィザーズ』や『デュエルマスターズ』はMTGの特色を色濃く受けている。それだけ影響力の強いシリーズであったと言えよう。)のだが、現在海外では日本のTCGに注目が集まっている。日本でも人気のある『ポケモンカードゲーム』シリーズ、『遊戯王』シリーズは特に人気で、それこそアメリカ、イギリス、フランス、中国、韓国など挙げればきりがないほどである。世界中が日本のTCGの虜といっても過言ではないだろう。具体例を挙げれば『遊戯王』シリーズでは「ワールドチャンピオンシップ」と呼ばれる世界大会が毎年開かれ、大盛況を見せている。加えて元々日本で発表されているシリーズにも関わらず、海外先行発売のパック(数枚のカードがランダムで封入されている小袋)があるなど、日本側もある種海外を優遇する面もある。また海外には日本以上にコアなTCGファンがおり、一枚数百万もするようなカードを購入する人までいる。
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 +では海外で日本のTCGが受けた理由は何なのだろうか。いくつかの要因を考えてみる。
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 +*アニメの存在
 +『ポケモン』シリーズも『遊戯王』シリーズも、海外においてもアニメが放送されている。どちらも人気番組で、それは今なお続編(新シリーズ)が放送されていることからも明らかだろう。つまり、アニメの主人公になりきったりする「ごっこ遊び」こそが、カード対戦に一味加えたのではないだろうか。MTGは人気なもののアニメ化はされていないため、そこで差ができたのではないかと考える。その結果『遊戯王』シリーズにはギネスに世界で最も売れたTCGとして登録され、水をあけられている。
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 +*絵柄
 +日本の子供たちが海外のTCGの絵柄を受け入れられなかったのとは対照的に、海外の人々が日本のTCGの絵柄を気に入ったということも要因としてあげられるだろう。海外において、日本の漫画やアニメは高く評価されていることは有名だろう(『ドラゴンボール』、『NARUTO』など)。TCGにおいても可愛いポケモンの絵柄や、『遊戯王』原作者の描いた(関わっていないものもある)個性的で魅力のあるモンスターが受けたのであろう。
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 +== TCGの流行 ==
 +TCGがなぜ世界中で流行しているのか。戦略性の高さが評価されている、と冒頭で説明したが理由はそれだけではない。それはメインターゲットである少年の心を掴んで離さなかったからといえるだろう。カードには、例えばかっこいいドラゴンだったり、可愛い女の子のキャラクターがかいてあったりする。そのような自分の気に入ったカードを集めるという、(昔における昆虫採集のような)少年のコレクター精神をくすぐるのだろう。またカードにはレアリティ(希少性)が設定されていて、パックから出やすいカードと出にくいカードが存在している。基本レアリティの高いカードは強力である。レアなカードが当たった人は周りに自慢したくなる、自慢された側は負けじと自分もカードを買う。このサイクルをうまく利用したのも成功の大きな要因といえよう。勿論プレイヤー同士の合意の上でお互いのカードを交換するケースもある。トレーディングカードゲームのトレーディングはこのことを指す。またデッキを組むうえで、ユーザー側が野放しにされているわけではないということも挙げられる。多くのTCGは構築済みのデッキが販売されており、それを購入すればある程度は対戦できる。これにより必要最低限のカードすら集まらず、ゲームに参加できないという事はなくなる。
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 +参考ページ:http://43458.diarynote.jp/201205160055056532/
 + https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0
 +ハンドルネーム Timmy

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目次

トレーディングカードゲームとは

トレーディングカードゲーム(通称TCG)とは、自分の集めたカード群の中から決められたルールに乗っ取ってカードの束(通称デッキ)を作り、各々自分のデッキを持ち寄った二人以上のプレイヤーが対戦するゲームのことである。カードゲームの王道であるトランプと大きく違うところは、一つ目はデッキを好きに組むことが出来るということ。そして二つ目は一人一つデッキを持っていなければいけないということが挙げられる。TCGには様々なシリーズがあり、全カード数が数百種類、中には数千種類もあるシリーズもある。全TCGに共通していることは、一枚一枚にカードごとに違ったイラストが描かれ、違った能力が与えられているということ。選んだカードによってデッキの性質も大きく変わってくるという、その戦略性が世界中で高く評価されている。  

TCGの歴史

TCGの先駆者は「マジック:ザ・ギャザリング(通称MTG)」。発祥の地はアメリカで、1993年に世界初のTCGとしてウィザーズ・オブ・ザ・コースト社から発売される。クリーチャーカード、エンチャントカード、土地カードなど、様々な種類のカードがあるMTGは既存のカードゲームとは違い、その新鮮さが受けて大ヒットする。このMTGの人気に便乗する形で数々のメーカーがTCGを発売、TCGの人気は世界中へと広がっていく。初期の日本においては「ポケモンカードゲーム」シリーズや「遊戯王」シリーズが人気を博し、TCGの存在を確固たるものとする。現在では定期的に世界大会が開かれるシリーズもあるほどである。  

日本におけるTCG

日本でTCGが流行する前にも、バンダイの「カードダス」シリーズといった非常に単純なルールで遊べるカードゲームはあった。しかしそれらは集めることに重きを置いたシリーズで、対戦は二の次、三の次であった。対戦を重視した本格的なTCGが日本に現れたのは、前述の「ポケモンカードゲーム」シリーズ(1996年)、「遊戯王」シリーズ(1999年)が発表された時である。「ポケモンカードゲーム」シリーズは言わずと知れたポケモンを元にしたTCG、「遊戯王」シリーズは当時週刊少年ジャンプに連載されていた人気漫画『遊☆戯☆王』の劇中TCGである『マジック&ウィザーズ』を元にしたTCGで、どちらも根強い土台があったため大ヒット。両シリーズともに現在でも多くのプレイヤーがいる。また後発シリーズとして『デュエルマスターズ』シリーズ、『ヴァンガード』シリーズ、『バトルスピリッツ』シリーズなどがあり、TCGの人気はとどまるところを知らない。また日本語版のMTGシリーズもあるのだが、一定のファンはいつつもあまり流行ってはいない。理由としては日本のTCGの多くはアニメタッチで描かれ子供でも馴染みやすくなっているのに対し、MTGは絵柄がアメリカ特有のリアルタッチなので低年齢層を掴めなかった、という点が大きいだろう


海外におけるTCG

MTGシリーズが主に発祥地のアメリカで大流行している(「日本におけるTCG」で前述した『マジック&ウィザーズ』や『デュエルマスターズ』はMTGの特色を色濃く受けている。それだけ影響力の強いシリーズであったと言えよう。)のだが、現在海外では日本のTCGに注目が集まっている。日本でも人気のある『ポケモンカードゲーム』シリーズ、『遊戯王』シリーズは特に人気で、それこそアメリカ、イギリス、フランス、中国、韓国など挙げればきりがないほどである。世界中が日本のTCGの虜といっても過言ではないだろう。具体例を挙げれば『遊戯王』シリーズでは「ワールドチャンピオンシップ」と呼ばれる世界大会が毎年開かれ、大盛況を見せている。加えて元々日本で発表されているシリーズにも関わらず、海外先行発売のパック(数枚のカードがランダムで封入されている小袋)があるなど、日本側もある種海外を優遇する面もある。また海外には日本以上にコアなTCGファンがおり、一枚数百万もするようなカードを購入する人までいる。

では海外で日本のTCGが受けた理由は何なのだろうか。いくつかの要因を考えてみる。  

  • アニメの存在

『ポケモン』シリーズも『遊戯王』シリーズも、海外においてもアニメが放送されている。どちらも人気番組で、それは今なお続編(新シリーズ)が放送されていることからも明らかだろう。つまり、アニメの主人公になりきったりする「ごっこ遊び」こそが、カード対戦に一味加えたのではないだろうか。MTGは人気なもののアニメ化はされていないため、そこで差ができたのではないかと考える。その結果『遊戯王』シリーズにはギネスに世界で最も売れたTCGとして登録され、水をあけられている。

  • 絵柄

日本の子供たちが海外のTCGの絵柄を受け入れられなかったのとは対照的に、海外の人々が日本のTCGの絵柄を気に入ったということも要因としてあげられるだろう。海外において、日本の漫画やアニメは高く評価されていることは有名だろう(『ドラゴンボール』、『NARUTO』など)。TCGにおいても可愛いポケモンの絵柄や、『遊戯王』原作者の描いた(関わっていないものもある)個性的で魅力のあるモンスターが受けたのであろう。

TCGの流行

TCGがなぜ世界中で流行しているのか。戦略性の高さが評価されている、と冒頭で説明したが理由はそれだけではない。それはメインターゲットである少年の心を掴んで離さなかったからといえるだろう。カードには、例えばかっこいいドラゴンだったり、可愛い女の子のキャラクターがかいてあったりする。そのような自分の気に入ったカードを集めるという、(昔における昆虫採集のような)少年のコレクター精神をくすぐるのだろう。またカードにはレアリティ(希少性)が設定されていて、パックから出やすいカードと出にくいカードが存在している。基本レアリティの高いカードは強力である。レアなカードが当たった人は周りに自慢したくなる、自慢された側は負けじと自分もカードを買う。このサイクルをうまく利用したのも成功の大きな要因といえよう。勿論プレイヤー同士の合意の上でお互いのカードを交換するケースもある。トレーディングカードゲームのトレーディングはこのことを指す。またデッキを組むうえで、ユーザー側が野放しにされているわけではないということも挙げられる。多くのTCGは構築済みのデッキが販売されており、それを購入すればある程度は対戦できる。これにより必要最低限のカードすら集まらず、ゲームに参加できないという事はなくなる。


参考ページ:http://43458.diarynote.jp/201205160055056532/  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0 ハンドルネーム Timmy


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