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2008年6月18日 (水) 23:52の版 Bunkyo-student2008 (ノート | 投稿記録) ← 前の差分へ |
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- | ティーンコート teen court (十代裁判) | ||
- | 少年犯罪に対する画期的な試みとして、今やアメリカの41の州で実施されている司法システムである。1983年、アメリカのテキサス州オデッサで犯罪を犯した子供を初期の段階で更生させるための試みとして始まった。これは厳罰主義と対極にあるもので、十代の子供が検察官、弁護人、法廷看守、陪審員(時には判事も)を務め、同世代の犯罪者を裁くというものである。ティーンコートは法廷の一室で行われる。判事と法廷看守、弁護士と被告、検察官、陪審員によって行われる。通常、判事だけは大人のボランティアが務めることになっているが、判事以外の検察官も弁護士も陪審員はすべて12才から18才までの子供たちが務めているということ以外、普通の法廷と変わりはない。 通常、ティーンコートでは社会奉仕作業(最高45時間)、陪審義務(最高5回)、被害者への謝罪レターの提出、コンフリクト解決法セミナーの受講義務などを含めた判決が下される。その際、犯行が計画的かつ意図的なものだったか、あるいは突発的なものだったか、被告に反省の気持ちや謝罪などの具体的な行動が見られるかどうかなどがポイントとなる | ||
+ | [[デンマークの教育制度3]] | ||
- | 少年犯罪者に与えられる二つの選択肢 | + | [[デンマークの幼児教育]] |
- | 万引き、家宅不法侵入、ケンカ、窃盗などの軽犯罪で逮捕された少年犯罪者には、少年審判所(Junenile Court)で裁判を受けるか、あるいはティーンコートを受けるかの選択肢がある。少年審判所に行けば簡略な手続きの後、社会奉仕活動などの処分を命じられる。その処分をきちんとやれば罪は許されるが、犯罪の記録が残ってしまう。一方、ティーンコートでは公開の法廷に立たされた上に、より重い処分(社会奉仕活動の他に反省文の提出や陪審義務など)を課せられる可能性が高いが、初犯の場合、犯罪の記録は残らない。判決は被告に悪いことをしたと自覚をさせ、その罪の償いをさせることで再び同じような過ちを繰り返すのを防ぐのが狙いである。一回の過ちを無かったことにできるということなのだ。更生を重視したティーンコート、あるいは懲罰を重視した少年審判所のどちらで裁かれるかによって、少年犯罪者のその後の人生は大きく変わってしまうといえるだろう。この二つの選択肢を与えているのがアメリカのやり方なのである。 | ||
+ | == 1.保育所と幼稚園 == | ||
- | 再犯率が少ない | ||
- | ティーンコートの重要な役割はどんなささいな犯罪でも自分で償いをさせることだ。初めて犯罪を犯した者に、自分の行為が被害者や地域社会にどんな損害を与えたかを認識させ、同時にその罪の償いを自分でさせるのだ。それによって彼らは「二度と同じ過ちを繰り返すまい」と考えるようになるのだ。一般的に言われているのは少年審判所で裁かれた者の再犯率が40%前後なのに対し、ティーンコートの再犯率は10~15%にとどまっている。 | + | デンマークは地域の保育施設が充実している。学校に入学するまでの幼児や児童は保育所や幼稚園を利用する。 |
+ | 保育所…0歳~2,3歳児を扱う。母子・父子家庭の子ども及び、共働き家庭の子どもが対象になる。福祉法によるデイケア施設の一つ。 | ||
+ | 幼稚園…2歳~6,7歳児を扱う。親や家庭の状況に関わらず、親の希望で自由に利用できる。ただし、片親、共働き家庭の児童が優先される。福祉法のデイケア施設の一つ。 | ||
- | 引用:矢部 武著 | + | デンマークでは保育園と幼稚園のどちらとも社会省が管轄している。この二つの施設の違いは単に受け入れる児童の数である。 |
- | 「少年犯罪と闘うアメリカ」 東京:共同通信社 2000.6 | + | |
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+ | == 2.統合児童施設 == | ||
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+ | 保育所と幼稚園が統合され,就学前の乳幼児が一貫した保育を受ける保育所。現在ではこの施設は保育施設数の36%を占めるまでに至っている。 | ||
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+ | == 3.デイケアママ == | ||
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+ | デイケアという名称で呼ばれている保育制度がある。日本でいう「保育ママ」に近い。市に登録されたデイケアママが、自分の家で、0~3歳児を数人預かるというものである。 | ||
+ | また、このような児童福祉サービスの利用率の高さは世界一位である。 | ||
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+ | 参考文献:福祉の国は大国教育 小島ブンゴード孝子 | ||
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+ | [[デンマークの社会保障制度]] | ||
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+ | [[デンマークの成人教育]] | ||
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+ | == フォルケホイスコーレ == | ||
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+ | 現在、デンマーク国内に68校あるデンマーク生まれの全寮制の成人教育機関である。「人生の学校」と呼ばれ、自分や他人、そして社会と向き合い将来の道を模索するための時間を過ごすために設置されている。主に4か月から6か月のコースで、文学、語学、音楽、環境、哲学、スポーツなど、学校ごとに複数のコースが定められ、教科は多岐にわたる。教師と学生が平等な関係の中で相互に学ぶことが重要な理念のひとつであり、授業では自由な対話が重視される。入学試験を含めたテストや成績評価はない。また全寮制であるため、授業外でも学生や教師が生活の多くの時間を共にする。 | ||
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+ | == 昼間の国民高等学校 == | ||
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+ | 1960年代後半に生まれ、その目的は、失業している市民に意義ある活動を提供すること、また受講者の一般的な資質向上をはかることである。全寮制ではなく、これまでの国民高等学校の伝統を多く取り入れている。特に受講者の人材開発や労働市場への復帰の可能性をはかる教育が行われている。24週間までの短期・中期集中コースが多い。受講料は無料で、さらには失業手当を受けながらこのコースに参加することができる。以前は190校ほど設置されていたが、景気が回復した今では役40校までに減少している。 | ||
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+ | == アクティビティーセンター == | ||
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+ | 高齢者福祉サービスの一環として、地域高齢者が自由に利用できる利用者自主運営型のセンターである。市は一定の予算と場所を提供し、運営の中身は利用者が決める。年間行事としてはよく講演会を企画する。そのテーマは文化、健康、政治、宗教、社会問題など様々である。また、9月~5月頃までの期間、毎週定期的に開かれるサークル活動もたくさん用意されている。 | ||
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+ | 参考文献:格差と貧困のないデンマーク 千葉 忠夫 | ||
+ | デンマークの自由すぎる教育機関 http://epmk.net/yukiyamamoto/ | ||
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+ | nnna | ||
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+ | [[日本とデンマークの家庭教育の比較]] |
最新版
目次 |
1.保育所と幼稚園
デンマークは地域の保育施設が充実している。学校に入学するまでの幼児や児童は保育所や幼稚園を利用する。 保育所…0歳~2,3歳児を扱う。母子・父子家庭の子ども及び、共働き家庭の子どもが対象になる。福祉法によるデイケア施設の一つ。 幼稚園…2歳~6,7歳児を扱う。親や家庭の状況に関わらず、親の希望で自由に利用できる。ただし、片親、共働き家庭の児童が優先される。福祉法のデイケア施設の一つ。
デンマークでは保育園と幼稚園のどちらとも社会省が管轄している。この二つの施設の違いは単に受け入れる児童の数である。
2.統合児童施設
保育所と幼稚園が統合され,就学前の乳幼児が一貫した保育を受ける保育所。現在ではこの施設は保育施設数の36%を占めるまでに至っている。
3.デイケアママ
デイケアという名称で呼ばれている保育制度がある。日本でいう「保育ママ」に近い。市に登録されたデイケアママが、自分の家で、0~3歳児を数人預かるというものである。 また、このような児童福祉サービスの利用率の高さは世界一位である。
参考文献:福祉の国は大国教育 小島ブンゴード孝子
nnna
フォルケホイスコーレ
現在、デンマーク国内に68校あるデンマーク生まれの全寮制の成人教育機関である。「人生の学校」と呼ばれ、自分や他人、そして社会と向き合い将来の道を模索するための時間を過ごすために設置されている。主に4か月から6か月のコースで、文学、語学、音楽、環境、哲学、スポーツなど、学校ごとに複数のコースが定められ、教科は多岐にわたる。教師と学生が平等な関係の中で相互に学ぶことが重要な理念のひとつであり、授業では自由な対話が重視される。入学試験を含めたテストや成績評価はない。また全寮制であるため、授業外でも学生や教師が生活の多くの時間を共にする。
昼間の国民高等学校
1960年代後半に生まれ、その目的は、失業している市民に意義ある活動を提供すること、また受講者の一般的な資質向上をはかることである。全寮制ではなく、これまでの国民高等学校の伝統を多く取り入れている。特に受講者の人材開発や労働市場への復帰の可能性をはかる教育が行われている。24週間までの短期・中期集中コースが多い。受講料は無料で、さらには失業手当を受けながらこのコースに参加することができる。以前は190校ほど設置されていたが、景気が回復した今では役40校までに減少している。
アクティビティーセンター
高齢者福祉サービスの一環として、地域高齢者が自由に利用できる利用者自主運営型のセンターである。市は一定の予算と場所を提供し、運営の中身は利用者が決める。年間行事としてはよく講演会を企画する。そのテーマは文化、健康、政治、宗教、社会問題など様々である。また、9月~5月頃までの期間、毎週定期的に開かれるサークル活動もたくさん用意されている。
参考文献:格差と貧困のないデンマーク 千葉 忠夫 デンマークの自由すぎる教育機関 http://epmk.net/yukiyamamoto/
nnna