アジア通貨危機

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2015年8月4日 (火) 18:58の版
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アジア通貨危機

1997年にタイを震源としてアジア諸国に広がった金融危機のこと。 1997年のバーツ売りの圧力によりタイが固定相場制を放棄したことによりアジア諸国へ危機が広まり資本流出や通貨暴落を招いた。

原因

タイではバーツの為替相場をドルで固定させるドルペッグ制を採用していた。1990年前半では、ドル安によってバーツも安くなり、輸出が拡大していた。 また、先進国からの資金流入によりバブル経済が発生していた。 しかし、1995年あたりからドル高となりバーツの価値が下落、輸出が減少し景気が悪化した。そのような状況で欧米のヘッジファンドによるバーツ売り、ドル買いが行われた。 固定相場制を維持できなくなったタイは固定相場制を放棄し、変動相場制へ移行、バーツが暴落した。


影響

固定相場制をとっていたアジア諸国でも同じことが起こる可能性を考慮し、欧米の投資家は投資を引き上げた。この結果、ほかの国の通貨も下落しアジア各国の経済成長率が鈍化した。 これをきっかけにタイ、インドネシア、韓国はIMFの管理下にう入り、支援を受けるようになった。 また、日本は豊富な外貨準備がありヘッジファンドの資金では太刀打ちできないこと、もともと変動相場制であったことから、直接的な通貨危機はなかった。 しかし、まったく影響がなかったというわけではなく、円に対してもアジアの通貨の価値が下落したため、1998年の実質経済成長率はマイナスとなった。 アジア通貨危機はヘッジファンドの規制の必要性を考える一件ともなった。


参考文献 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1343909998

http://www.ifinance.ne.jp/glossary/world/wor008.html ハンドルネーム  T.A


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