アサド政権

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目次

概要

 アサド政権(1971~)とは中東の国家シリアを治めるアサド一族による政権のことである。現在の大統領は二代目のバッシャール・アサド(2000~)。



成立

 アラブ統一国家の創造を目標としたバアス党(正式名称「アラブ復興社会党」)の党員であったハーフィズ・アサドは1970年11月13日に起こしたクーデターによって党の実権を掌握した。翌年3月に国民投票によって大統領に就任。シリアにおいて多数派であるスンニ派を多く登用する一方、政権の中枢に関わる諜報関係治安機関「ムハーバラード」にはハーフィズと同じ派閥であるアラウィー派や血縁・地縁で結ばれた人間を中心に登用し地位を固めた。



二代目政権の成立から現在まで

 ハーフィズは2000年6月10日に心臓発作で死去し、ハーフィズの息子であるバッシャール・アサドが大統領に就任した。就任当初バッシャールは人事の刷新などで前体制からの離脱を図り、民衆の政治活動などにも比較的寛容であったため、政治的自由が進展するとの見方が国民の間に広まっていた。しかし、法的に戦争状態であるイスラエルや、イラク戦争(2003~)後から関係が悪化しているアメリカへの警戒から国内の政治活動に対する圧力を強めていった。そのような状況下で周辺国の政治的動乱(通称「アラブの春」2011~)の影響を受け、紛争状態に突入、政権は弾圧をさらに強めた。混乱が収束する見込みは立たず、国内のみならず周辺国からも複数の組織が流入し戦闘行為を行うなど、状況は混迷の度合いを深めている。



参考文献

シリア・レバノンを知るための64章 黒木英充(編著) 明石書店 2013

「アラブの春」の正体――欧米とメディアに踊らされた民主化革命 重信メイ(著) 角川書店 2012

ジャスミンの残り香 田原牧(著) 集英社 2014



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