バアス党(イラク)
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概要
バアス党(正式名称「アラブ社会主義バアス党」)とは、1947年に設立されたアラブ民族主義政党である。バアス党は複数の国や地域に支部を持つが、この項ではイラク支部について扱う。
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変遷
1952年バアス党イラク支部設立。1968年、アフマド・ハサン・バクルを中心にしたクーデターによって単独政権を樹立。
1979年、サダム・フセインが大統領就任。
1980年イランへの戦争を開始。戦争の動機はイラン革命の広がりを警戒したためといわれる。1988年イラン・イラク戦争終結。
1990年、クウェートへの軍事侵攻開始。1991年湾岸戦争開始。クウェート侵攻の理由は表向きにはバアス党の理念である「イスラーム国家の統一」であったが、実際にはイラクの経済的利益追求のための行動であったとされている。湾岸戦争終結後イラクには経済制裁が科された。この経済制裁によってイラク経済は事実上の崩壊状態となった。フセインは党の幹部を親族や側近で固め、独裁色をより強めていった。
2003年に起きたイラク戦争でフセインは逃亡、政権は崩壊した。フセインは同年12月に拘束され、裁判が行われた。2006年12月30日に死刑が執行された。
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参考文献
現代イラクを知るための60章 酒井啓子・吉岡明子・山尾大(編著) 明石書店 2013
イスラームの世界地図 21世紀研究会(編) 文藝春秋 2002
SBRC