同性愛とキリスト教

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目次

同性愛とは

 同性愛(ホモセクシュアリティ)とは、男性が男性、または女性が女性という同一の性別の相手に対し、恋愛感情や性的感情を抱くことである。またこの同性愛というもの自体は身体における疾患ではなく固定的な定義はないが、性同一性障害や異性装者と同一視されやすい。同性愛とは動静に対する性的嗜好で異性愛の延長であるのに対し、性同一性障害は心理的な感情に対し身体的性別が異なってしまう先天的な疾患である。
またこの同性愛は世界的にもそれぞれ待遇が異なったり、宗教においてタブー視されていたりと、苦難が強いられている。


同性愛とキリスト教の歴史

 同性愛に対しての偏見が生まれたのは中世のローマ帝国時代に入ってからである。
・342年にローマ帝国では同性愛を禁じる法令が出される。
・533年のユスティニアヌス法典で同性愛の性的行為が禁止される。
なぜローマでこの様な同性愛に対する厳しい法令ができたのかは、帝国においてローマ人の影響力が低下し、国民の道徳に対する国家の規制が増大し、性の面での禁欲の風潮が高まったことが強く影響しているとされる。よって、キリスト教が同性愛を規制したというより、同性愛を取り締まろうとする社会風潮がキリスト教を利用し、現在の我々の同性愛に対する感情を動かしている。


アメリカ合衆国と同性愛

 アメリカ合衆国では同性愛嫌悪は性別、人種間ではあまり違いがみられないのに対し、高齢、低学歴者、特定の地域の人間ほど嫌悪感の強さを示している。加えて、7割のアメリカ人が同性愛を不道徳であると考えていることが分かった。またキリスト教の宗派間にも認識の違いがあり、プロテスタントは非常に寛容な姿勢である。
すべての者が当てはまるとは限らないが要するにこの数値はアメリカ人におけるキリスト教徒の割合と重なるのである。聖書翻訳時に独自の価値観を持つ有識者の手によって聖書を恣意的に解釈したことが国民に広まったために、マイナスなイメージが根付いてしまったのである。よって同性愛が「異端」として扱われてしまうのである。
近年では世界各国ども見られるようになった同性婚の報道からも分かるように、聖書の考え方はあくまで一解釈に過ぎないということを国家として意識改革させ、法の整備を進めていく必要がある。


参考文献

「裁判から見たアメリカ社会」 著者:大河内眞美 出版社:明石出版 発行年:1998年
「現代人はキリスト教を信じられるか」 著者:ピーター・L・バーガー 翻訳:森本あんり、篠原和子 出版社:教文館 発行年:2009年



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