菊と刀3

出典: Jinkawiki

(版間での差分)

2013年8月2日 (金) 15:58の版

目次

菊と刀

米国の文化人類学者ルース・ベネディクトによる、日本文化を説明した文化人類学の著作である。『菊と刀』は、ベネディクトの戦時中の調査研究をもとに1946年に出版された。ベネディクトは、フランツ・ボアズより教わった急進的な文化相対主義の概念を日本文化に適用するべく、恩や義理などといった日本文化『固有』の価値を分析した。

ベネディクトは、日本を訪れたことはなかったが、日本に関する文献の熟読と日系移民との交流を通じて、日本文化の解明を試みた。『菊と刀』はアメリカ文化人類学史上最初の日本文化論である

『菊と刀』は日本文化の価値体系の独自性を強調する。しかし、懐疑する傾向も見られる。すなわち日本文化が西洋文化とは対極の位置に置かれていることに、批判の目が向けられている。また、日本の文化を外的な批判を意識する「恥の文化」と決め付け、欧米の文化を内的な良心を意識する「罪の文化」と定義したことへの批判もある。


罪の文化

ベネディクトにより命名された概念で,日本人の行動様式を恥の文化としたのに対し,西欧人の行動様式を罪を基調とする文化として位置づけたもの。ベネディクトは西欧社会を,道徳の絶対的標準を説き,良心の啓発を重視する社会と規定し,西欧人は罪の内面的な自覚に基づいて善行をなすのであり,罪を犯した人間は,その罪を包まず告白することによって重荷をおろすことができるとした。つまり恥の文化と比べて,道徳の標準における個人の内在化の度合いが強いことを意味している


恥の文化

罪の文化と同様に、ベネディクトにより命名された概念で、他者の内的感情やおもわくと自己の体面とを重視する行動様式によって特徴づけられる文化をいう。日本人の行動様式は恥をかかないとか,恥をかかせるとかいうように「恥」の道徳律が内面化されていて,この行動様式が日本人の文化を特色づけているとする。


参考資料

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8A%E3%81%A8%E5%88%80 http://note.masm.jp/%C3%D1%A4%CE%CA%B8%B2%BD/


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