多文化教育2
出典: Jinkawiki
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最新版
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多文化教育
他民族国家において多様な文化的背景をもつ青少年とりわけ社会的に不遇な立場にある少数民族や移民の子弟に対して平等な教育機会を提供するために彼らの文化的アイデンティティを尊重して行われる教育である。 これは他者と異なる文化をもつことを人間としての固有の権利と認めて、一つの国民国家のなかで多数の文化の共存を図る多文化主義の立場にたち、少数民族の文化を一段低いものとみなして支配的集団の文化への同化を求める同化主義と鋭く対立している。 多文化教育はアメリカ、カナダ、イギリスなど他民族国家において発展した。多文化教育の推進者にも、少数民族の子どもたちの自尊心を高めて学力の向上を図ることを目的とする論と、人種主義と差別の構造を打破するために民族意識の高揚を強調する論とがある。 後者は既存の制度や価値観への挑戦を含むために、支配的民族の文化的伝統を保持しようとする保守派からの抵抗が根強い。
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参考資料
国際理解教育Vol.21 日本国際理解教育学会著 明石書店