ルーブル美術館

出典: Jinkawiki

(版間での差分)

2015年7月31日 (金) 16:01の版

目次

ルーブル美術館

ルーブル美術館は、パリにあるフランスの国立美術館。

世界最大級の美術館(博物館)であるとともに世界最大級の史跡のひとつで、パリ中心部1区のセーヌ川の右岸に位置する。収蔵品380,000点以上。先史時代から19世紀までの様々な美術品35,000点近くが、総面積60,600平方メートルの展示場所で公開されている。

世界で最も入場者数の多い美術館で、毎年800万人を超える入場者が訪れている。

美術館として正式に開館したのは1793年のことで、このときには、王室所有だった、あるいは教会財産から没収された絵画を中心として、537点の絵画が展示されている。しかしながら、建物の構造上の問題から1796年にいったん閉館されており、1801年に再度開館した。フランス皇帝ナポレオン1世が、諸国から美術品を収奪したことにより所蔵品は増大していき、美術館も名前を「ナポレオン美術館 (Musée Napoléon)」と改名したこともあった。


ルーブル美術館の六つの真実

1.ルーブル美術館は要塞が基だった

現在ルーブル美術館として使用されているルーブル宮殿は、12世紀にカペー朝第7代のフランス王フィリップ2世が要塞として建設したルーブル城を基としており、当時の建物の面影が現在も地下室に残っている。


2.その要塞は王宮を作るために壊された

14世紀、フランス王シャルル5世はルーブル城を改修し、「要塞」のイメージが強かったルーブルを、規模は従来のままに華やかな「城館」(シャトー)へと造り替えた。1546年にはフランソワ1世が、ルネサンス様式の壮麗な建物への改築を決定したが、宮殿の完成は1563年の建設開始から1世紀を要した。

3.美術館は一度放棄された

1682年、ルイ14世は、それまでの歴代フランス王が宮廷としていたルーブル宮殿から、ヴェルサイユ宮殿へと宮廷を移すことを決定した。王族が不在となったルーブル宮殿は、芸術家たちの住居兼アトリエとして提供されることとなったが、放棄されたルーブルは、最終的に荒廃することとなった。

4.モナリザは常にルーブル美術館に展示されているわけではなかった

フランス革命後、『モナ・リザ』はルーブル美術館の所蔵となったが、ナポレオン1世がフランス皇帝だったときには、チュイルリー宮殿のナポレオン1世の寝室に飾られていた。

また、1870年から1871年に起こった普仏戦争時にはルーブル美術館からブレスト・アーセナルに移されている。第二次世界大戦時には戦禍を避けて、アンボワーズ城、ロク・デュ修道院、シャンボール城を転々とし、最終的にモントーバンのアングル美術館に収められている。


5.ナポレオンは、一度自らの名前へと美術館を改称した

ナポレオン1世がフランスの実権を握り、ヨーロッパ諸国との戦争に勝利し続けたことによって、フランスの美術品コレクションは、諸国からの略奪美術品で溢れかえった。1803年にルーブル美術館は「ナポレオン美術館」へと改名され、スペイン、オーストリア、オランダ、イタリアなどの美術品が収蔵された。

フランスの敗北後、略奪された美術品のもとの所有者たちは返還を求めたが、ルーブル美術館の上層部はほとんど要求に応じず、略奪品の多くをプライベートコレクションに紛れこませ隠匿した。憤った諸国は、イギリスに返還への協力を求めた、これにより多くの美術品が返還されたが、そのまま残された美術品も存在している。


6、ルーブルは、第二次世界大戦中にナチスによって盗まれたアート作品のための情報センターとなった

第二次世界大戦時には、多くの美術品がルーブル美術館から避難した。第二次世界大戦直前にドイツ軍がズデーテン地方を併合したときには、『モナ・リザ』などの重要な作品が、ロワール=エ=シェールのシャンボール城へと移された。

戦争の勃発後には、『サモトラケのニケ』や『ミロのヴィーナス』といった重要な彫刻作品がアンドルのヴァランセ城 へと移されている。所蔵美術品の梱包に2日かけ、約4ヶ月をかけて、彫刻などの重量がかさむ作品と「地下室に所蔵されていた重要ではない絵画作品」を除いて、主要な作品はすべてルーブル美術館から姿を消した。

1945年初頭、それまでドイツに占拠されていたフランスが解放されると、各地に分散していた美術品が元通りルーブル美術館へと戻されていった。

ルーブル美術館のおすすめ作品

「モナリザ」

「カナの婚礼」

「ミロのヴィーナス」

「サモトラケのニケ」

「岩窟の聖母」

「聖母子と聖アンナ」

「聖母子と聖ヨハネ」

「抵抗する奴隷」「瀕死の奴隷」

「ナポレオン1世の戴冠式」

「グランド・オダリスク」

「メデューズ号の筏」

「ボッティチェリのフレスコ画」


参考文献

ルーブル美術館のおすすめ作品28 http://www.merci-paris.net/musee/louvre-tableau1.html

あなたがルーブル美術館について知らないであろう6つの真実 http://magazine.atokore.com/%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%96%e3%83%ab%e7%be%8e%e8%a1%93%e9%a4%a8%e3%81%ae%e7%9c%9f%e5%ae%9f/


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