ペンギン
出典: Jinkawiki
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ペンギンとは主に南半球に生息する飛ばない鳥の一種である。
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概要
確認されているだけで18種類が確認されており、その多くが南半球に生息している。しかし、その分布は南極から高緯度地域までとかなり広い。中にはニュージーランドのキガシラペンギンのように海岸から数百メートル離れた茂みの中に巣を作る種もいる。 空を飛ぶ鳥との体の構造はかなり異なる。骨の構造に関して、空を飛ぶ鳥の骨の中身は空洞になっており、空に上がるための軽量化に適している。 一方ペンギンの骨は中身が詰まっていて硬い。これは水中の中を自由に駆け巡るために必要な構造である。深くまで潜った際の水圧に耐えうる骨の強さで、かつ、空気よりも重たい水の中を自由に泳ぎ回るためには、このような構造の骨でなければならない。 また、羽に関して、空を飛ぶ鳥の羽には風切羽という大きな羽があり、羽軸が中心をとおっているが、そこから非対称に羽毛がついている。この特殊な構造から、空へ揚がる力を得ている。それとは対照的に、水中を駆けるペンギンの羽は小さく短い。大きく長い羽は、水中を駆けまわるには邪魔なのだ。また、羽軸を中心に対称的に羽毛がついている。大きさの変わらない羽が体中を覆うことで、うろこのような役割を果たし、地肌が冷たい海水に触れるのを防いでくれるのだ。
環境問題の影響
地球温暖化が進み、南極では雪ではなく雨が降ることが多くなった。そのため、防水機能を有した羽に生え変わっていない、幼鳥のペンギンは体温を奪われてしまい猪戸を落とすケースも多いようだ。 また、気温の上昇から氷河に亀裂が入り、そこに落ちてしまう場合もあるようだ。亀裂が入る場所が海への通り道の場合、親ペンギンが亀裂に落下して死に、エサを待つ子ペンギンも餓死してしまうというパターンも少なくないようだ。
人為的影響
ニュージーランドに分布するキガシラペンギンは、前述した通り森の茂みの中に巣を作るため、人間による森林伐採の影響を受けたり、卵を狙うイタチや、猫、犬などを持ち込まれたりして住処を荒らされ、絶滅危惧種に指定されている。。 また、石油タンカーから漏れた石油によって、体が油まみれになり命を落とすケース、人間にエサとなる魚を取られすぎているケースなど、人間がペンギンの生きる道を妨害している点が多く見つけられる。
参考
環境サイトH3(http://www.earthkeeperh3.com/environmental/penguin.html) ペンギン図鑑 上田一生 1997年
Ryoyan