水と健康
出典: Jinkawiki
(版間での差分)
2015年7月31日 (金) 23:47の版
水と健康の問題は、きわめて深く結びついている。発展途上国の非常に多くの人々は、水質の悪さや水不足によって良好な衛生状態を十分に維持できないことから病気になり、死亡や障害といった被害を受けている。
病気から受ける重荷は、アフリカ各地や南アジアにおいてもっとも大きい。下痢病だけでも毎年、推定で150万の子どもの死因となっている。腸への感染症や下痢病が直接的、」もしくは間接的な原因となる栄養不良は、さらに86万人の予防可能な死を生み出している。これらの感染症は、数百万以上の人々の体に障害を残し、食糧生産能力や生計を立てる能力を低下させている。
環境の持続可能性を確実にするための、国連ミレニアム宣言の目標7は2015年目でに安全な飲料水と衛生施設を持続的に利用することができない発展途上国の人々の割合を半減させることである。飲料水についての目標は達成可能であるが、もっとも影響を受けている国々の人口が増加しているので、2008年時点で安全な飲料水を利用することができない人は約9億のままであった。衛生施設に関する目標を達成することはより困難である。2008年の時点で26億人がいまだに衛生的なトイレ設備を利用することができなかった。
世界安全機構(WHO)は、全世界において病気を引き起こす問題の10パーセントは、安全な水資源と衛生施設の利用によって軽減できると推定している。下水の安全な処理など一歩進んだ水資源の管理によって水資源や衛生施設を整備する必要がある。他方においては手洗いの奨励のような簡単な方法が効果を上げている
『格差の世界地図』ben crow and suresh k.lodha 岸上伸啓訳 丸善出版
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