生活習慣病

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== 参考文献 == == 参考文献 ==
高石昌弘 ほか32名「現代保健体育」(大修館書店) 高石昌弘 ほか32名「現代保健体育」(大修館書店)
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がん、心臓病脳卒中などの病気は、中高年に多くみられることから、長い間「成人病」と呼ばれてきた。しかし、研究が進むにつれて、がんは喫煙や不適切な食事、脳卒中や心臓病は喫煙や不適切な食事、運動不足といった生活習慣と深く関連していることが明らかになってきた。そこで、食事や運動と関連の深い脂質異常症や糖尿病、食事やブラッシング、喫煙などと関連の深い歯周病などもふくめて、「生活習慣病」という新しい呼び名が生まれた。

生活習慣病

 病気をもたらす要因は、遺伝子の異常や加齢を含めた「遺伝的要因」、病原体や有害物質による「外部環境要因」、食生活や運動習慣をはじめとする「生活習慣要因」の3つに大きく分けられる。生活習慣要因としては、食事・運動・喫煙・飲酒・休養などが上げられ、外部環境要因としては、事故・ストレッサー(ストレスの原因)などが上げられる。

 生活習慣病は自分の努力で防ぐことができる。生活習慣がその起こりや進行に深く関わっている病気をいうので、健康に好ましい生活習慣を築き、自己管理をすることによって、予防できるのだ。

 国では、国民に食事・運動・休養のバランスのとれた健康的な生活習慣の確立を促すため、それぞれの指針を示している。

・食生活指針

食事を楽しむ、主食・主菜・副菜を基本に、食事のバランスを取る、食塩や脂肪は控えめに

・健康づくりのための運動指針

生活の中に運動を、歩くことから始める、明るく楽しく安全に、禁煙と節酒を忘れずに

・健康づくりのための休養指針

生活にリズムを、入浴で体も心もリフレッシュ、自分の時間を有意義に過ごす、

代表的な生活習慣病

・がん

正式には悪性新生物という。がんの特徴は、細胞が無制限に増殖することと、転移することである。肺・胃・肝臓・大腸・乳房などのがんが代表的で、年齢調整死亡率では胃がんは減少を続けているが、肺がんは男女ともに増加傾向である。

・心臓病

虚血性心疾患はその代表で、心筋に栄養と酸素を補給している冠状動脈の硬化が元になって起こる病気である。動脈がつまり、心筋が壊死するものを心筋梗塞といい、血液が流れにくくなって胸に痛みなどが生じるものを狭心症という。

・脳卒中

脳内の血管が破れて出血を起こす脳出血と、脳内の血管がつまって血流が途絶えてしまう脳梗塞などがある。食塩の過剰摂取や飲酒が危険な要因とされている。近年では、食塩摂取量の減少などにともない、死亡率は低下傾向にある。

・脂質異常症

血液中の脂質のうち、中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロールが過剰な状態、あるいはHDL(善玉)コレステロールが少ない状態である。脂質異常症は動脈硬化をもたらし、それがさらに、心臓病や脳卒中につながる。

・糖尿病

血液中の糖の濃度が高くなってしまう病気。血液中の糖の濃度が高くなると、失明や腎臓の障害、足の壊疽(組織の死)がおきたり、心臓病や脳卒中になりやすくなる。肥満と運動不足が危険な要因とされている。

・歯周病

歯茎や歯茎の中の骨など、歯を支える組織の病気。はじめは口が臭い、歯茎が出血しやすいなどの症状だけだが、進行すると歯がグラグラになり、最後には抜けてしまう。直接的には、歯垢が原因である。

参考文献

高石昌弘 ほか32名「現代保健体育」(大修館書店)

生活習慣病オンライン http://www.sageru.jp/index.html

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