ヒジャーブ4

出典: Jinkawiki

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目次

ヒジャーブとは

 イスラームの女性が身に着けている衣服で、その用途は、他人に自分の肌を見せないために使用するものである。さらに他人を誘惑しないための意味もある。このヒジャーブは、西欧諸国でイスラームの女性に対する抑圧の象徴とされている。だが、違う視点から調べてみると、また異なった見解があり、ヒジャーブを肯定的に考えている研究者も多い。

聖典コーランから読み取るイスラームの民族衣装

 イスラームの女性は肌を、外部にさらけ出すこと許されていない。イスラームの聖典「コーラン」にもこの内容は記されている。そのコーランに記されている内容は、以下のように書いている。

 「女性は慎み深く目を下げて陰部は大事に守っておき、外部に出る部分はしかたないが、そのほかの美しいところは人に見せぬよう。胸には蔽いをかぶせるよう。」

 この記述の後に、女性が顔を見せてもよい男性の区分や、家族系列などが記されている。  厳しい印象を受けるが、その多くかぶせる衣服の色や素材の指定はされていない。細かい部分は個人の自由に装飾することができる。湾岸地域で目にする女性の真っ黒のアバーヤや、ヒジャーブにも、細かい刺繍が施されていたり、小さなビーズが縫い付けてあったりと、おしゃれ心を表現している。また、アラブ首長国連邦やバハレーンでは、ヴェールの中にある女性の顔は美しく化粧がなされていることが多い。

ヒジャーブに対する一般人の考え

 ヒジャーブとは、前にも述べた通り、身体全体を覆い隠して自身を他の人に見せなくし、男性が誘惑されないようにする衣装であるが、このヒジャーブを見て一般人は誤った解釈をしてしまうことが多い。

イスラームの女性は自分の好みな服を身に着けられない。

このような意見が多くなる。だが、これは誤った見解である。細かい部分のおしゃれ心は存分に楽しめる。エジプト、ヨルダン、シリアなどでは、ロングスカートやパンツスタイルの洋装で頭には色とりどりのスカーフを組み合わせている人もいる。アバーヤは体をすっぽりと覆うので、ある意味では「ぼろ隠し」になるが、実際には、そのしたには最先端のファッションが潜んでいることがおおい。

参考文献

塩尻和子 池田美佐子 2006年9月30日 イスラームの生活を知る辞典 東京堂出版

文化学園服飾博物館 2006年12月17日 西アジア・中央アジアの民族服飾 文化出版局


ハンドルネーム  YS


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