砂漠化2
出典: Jinkawiki
2008年7月13日 (日) 16:07の版
砂漠化とは草木の育っている健康な土が、雨が降らず枯れ果ててしまい、終いに乾燥して、植物が育たなくなる土のことをいう。
砂漠化の主な原因として3つ。
1.風食 風は土を運ぶ働きを持っている。この働きにより、肥沃な土が奪い去られて、植物の根があらわれて枯れてしまう。また表土が失われた場所は、植物が必要な水や養分を十分に与えることができないだめ、植物の育ちは良くない。どんどん肥沃でない土砂も奪われ続けるので、植物は育つことができない。このように風が土砂を運び去ることで砂漠化がおこる。
2.水食
砂漠化の最も大きな原因は「水食」です。水食とは、雨粒と表面を流れる水の流れの勢いによって、土が斜面の下の方へと少しずつ流され、土の厚さがどんどん薄くなっていってしまうこと。 砂漠は雨が全く降らないというイメージがあるが、降るときには一度に降ってしまう。日本のように草・木で守られていないため、地面に直接雨が当たり、目詰まりを起こし、表面を流れていくようになる。
3.塩害
乾燥地では水分が浸透・蒸発しやすい。そのため、安易な水分散布を行うと、地下深く存在していた塩分が水に溶けて塩水になる。この塩水が地表近くへ上り、水分が蒸発することで塩分が析出し、地表付近の塩分濃度が上昇して塩害が発生する。これが砂漠化の原因になる。
また、私たち人為的なものも砂漠化とかかわりを持つ。
例えば森林伐採や放牧、農業などが挙げられる。木材の木を必要以上に切り倒すこと、牛や羊など家畜の餌のために放牧し草を食べ尽くすこと、農耕地の拡大のため森林伐採や焼き畑農業による開墾など、これらはすべて土地の劣化につながる。
砂漠化は止まることなく今尚各地に広がっている。1996年12月、進行し続ける砂漠化に歯止めをかけようと“砂漠化防止条約”が発行された。現在では、日本を含む191カ国が参加している。調査をはじめ、技術面での協力や資金の貸付などさまざまな支援を行い、また、日本NGOが行っている砂漠化防止活動(現地での植樹や緑化など)に対して補助金も支給している。