EU5
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欧州連合(European Union)の略称。独特な経済的、政治的協力関係を持つ民主主義国家の集まり。加盟国数は当初の6ヵ国から28カ国となり、人口5億人の地域となっている。関税同盟、経済分野での共通政策、市場統合、共通通貨ユーロ導入等の面での統合が実現しており、EU加盟国はみな主権国家であるが、その主権の一部を他の機構に譲るという、世界で他に類を見ない仕組みに基づく共同体を作っている。 | 欧州連合(European Union)の略称。独特な経済的、政治的協力関係を持つ民主主義国家の集まり。加盟国数は当初の6ヵ国から28カ国となり、人口5億人の地域となっている。関税同盟、経済分野での共通政策、市場統合、共通通貨ユーロ導入等の面での統合が実現しており、EU加盟国はみな主権国家であるが、その主権の一部を他の機構に譲るという、世界で他に類を見ない仕組みに基づく共同体を作っている。 | ||
*'''EUの目的''' | *'''EUの目的''' | ||
- | :1991年12月に、欧州連合(EU)の創立のため定められたマーストリヒト条約内で、EUの目的について以下のように規定している。 | + | :1992年2月に欧州連合(EU)の創立のため定められたマーストリヒト条約内で、EUの目的について以下のように規定している。 |
::#域内国境のない地域の創設、及び経済通貨統合の設立を通じて経済的・社会的発展を促進すること | ::#域内国境のない地域の創設、及び経済通貨統合の設立を通じて経済的・社会的発展を促進すること | ||
::#共通外交・安全保障政策の実施を通じて国際舞台での主体性を確保すること | ::#共通外交・安全保障政策の実施を通じて国際舞台での主体性を確保すること | ||
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::#共同体の蓄積された成果の維持と、これに基づく政策や協力形態を見直すこと | ::#共同体の蓄積された成果の維持と、これに基づく政策や協力形態を見直すこと | ||
==歴史== | ==歴史== | ||
+ | ===ヨーロッパ統一思想の萌芽=== | ||
+ | 欧州統合の構想を提起した思想家には、ウィリアム・ペン、シャルル=イレネー・カステル・ド・サン=ピエール、ヴィクトル・ユーゴー、リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー、ジュゼッペ・マッツィーニ等の多くのヨーロッパ人が挙げられる。中でもクーデンホーフ=カレルギーは1923年に「汎・ヨーロッパ」と題する書物において平和的世界統一の第一段階としてのヨーロッパ統一を呼びかけ、第一次大戦の傷跡の残るヨーロッパに一つの希望を投げかけた。 |
2016年7月30日 (土) 14:32の版
概要
欧州連合(European Union)の略称。独特な経済的、政治的協力関係を持つ民主主義国家の集まり。加盟国数は当初の6ヵ国から28カ国となり、人口5億人の地域となっている。関税同盟、経済分野での共通政策、市場統合、共通通貨ユーロ導入等の面での統合が実現しており、EU加盟国はみな主権国家であるが、その主権の一部を他の機構に譲るという、世界で他に類を見ない仕組みに基づく共同体を作っている。
- EUの目的
- 1992年2月に欧州連合(EU)の創立のため定められたマーストリヒト条約内で、EUの目的について以下のように規定している。
- 域内国境のない地域の創設、及び経済通貨統合の設立を通じて経済的・社会的発展を促進すること
- 共通外交・安全保障政策の実施を通じて国際舞台での主体性を確保すること
- 欧州市民権の導入を通じ、加盟国国民の権利・利益を守ること
- 司法・内務協力を発展させること
- 共同体の蓄積された成果の維持と、これに基づく政策や協力形態を見直すこと
歴史
ヨーロッパ統一思想の萌芽
欧州統合の構想を提起した思想家には、ウィリアム・ペン、シャルル=イレネー・カステル・ド・サン=ピエール、ヴィクトル・ユーゴー、リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー、ジュゼッペ・マッツィーニ等の多くのヨーロッパ人が挙げられる。中でもクーデンホーフ=カレルギーは1923年に「汎・ヨーロッパ」と題する書物において平和的世界統一の第一段階としてのヨーロッパ統一を呼びかけ、第一次大戦の傷跡の残るヨーロッパに一つの希望を投げかけた。