人種差別6
出典: Jinkawiki
2018年1月15日 (月) 22:31の版
人種差別とは
人種の相違を理由に加えられる,政治・経済・社会的差別。差別する側の,政治的経済的優位性を維持したいという欲望と,社会的,歴史的な人種的偏見による。その歴史は古いが,近年の典型的な例としては,ナチスのユダヤ人迫害、アメリカ合衆国の黒人問題、南アフリカ共和国のアパルトヘイトなどがあげられる。第2次世界大戦後、民族意識の高まりとともに数多くの非白人国家が成立し、南アフリカやローデシア問題にみられるように、人種差別問題は国際政治においても大きな比重を占めるようになった。国連総会は 1963年に人種差別撤廃宣言を、1965年には人種差別撤廃条約を採択している。さらに 1972年11月には、世界人権宣言 25周年の 1973年12月10日を起点とする 10年間を「人種差別反対の10年」とすることを可決した。南アフリカは 1989年から急速な改革を推進し、1991年人種登録法などを撤廃、アパルトヘイト体制を終わらせた。
アメリカ合衆国 黒人問題
差別の始まり
アメリカにおいての人種差別の始まりは、15世紀末から始まったヨーロッパ人のアメリカ大陸への移住からである。ここでアメリカの先住民であるインディアンと黒人は迫害され、奴隷として扱われることとなった。つまりアメリカ合衆国が建国する以前から人種差別があったということである。もともと黒人はアフリカ大陸で誕生したが、後に海を越えてアメリカ大陸へ渡る者と残る者とで分かれることとなる 。しかしながらアメリカに渡った者はヨーロッパから来た白人によって支配され、アフリカに残った人も19世紀ごろから完全に主導権を握られるようになった。
キング牧師と公民権法
・1776年 独立宣言
・1861―65年 南北戦争
・1863年 奴隷解放宣言(←共和党リンカーン大統領)
・1868年 憲法修正第14条(黒人の市民権承認)
・1870年 憲法修正第15条(黒人の選挙権承認)
・1950年代 公民権運動が高まる(1955年バス・ボイコット運動)
・1963年8月 ワシントン大行進(キング牧師の演説「I Have a Dream」)
・1964年 公民権法(人種・宗教・性・出身国による差別禁止)
・1965年 投票権法(黒人の投票権剥奪を禁止)
・1964―68年 「長い暑い夏」(黒人暴動頻発、1966年ブラック・パワー)
・1968年 キング牧師暗殺
コトバンク:人種差別とは https://kotobank.jp/word/%E4%BA%BA%E7%A8%AE%E5%B7%AE%E5%88%A5-81924 (2018年1月15日閲覧)
アメリカにおける人種差別の歴史 http://gc.sfc.keio.ac.jp/class/2005_22250/slides/03/18.html (2018年1月15日閲覧)