シラス台地

出典: Jinkawiki

(版間での差分)

2009年1月26日 (月) 20:57の版

シラス台地とは、白色の火山噴出物(細粒の軽石や火山灰など)が堆積した地層が、別の地層の上に平坦に重なって形成された台地のことである。

・シラスの定義 シラスという言葉は、古くから広く使用されてきた“白砂”や“白洲”などの俗語に由来し、もともとは白い砂に関連して生まれた日常語である。 広辞苑では、堆積物としてのシラスは以下のように記載されている。 “大隅・薩摩両半島、都城付近に広く分布する火山灰、軽石の層。現在の鹿児島湾を形成している昔の姶良火山・阿多火山などの噴出物が堆積したもの。” 九州南部で見られるシラスと外見がよく類似した堆積物は、日本国内の他のいくつかの火山周辺でも、広く分布している。 例えば、北海道の支笏湖周辺や、東北地方の十和田湖周辺であり、これらもシラスと呼ばれたことがある。 このように、シラスという言葉は、もともとは白い砂という意味で広く一般的に用いられ、九州南部の特定の堆積物だけを意味していたわけではない。 しかし、今日では、九州南部に分布する白い砂質・軽石質を持つ堆積物(主として火山噴出物)を指す固有名詞として扱われることが多い。 その大きな理由としては、九州南部のものがとりわけ広域であり、大量に分布しているためと考えられている。


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