モヘンジョダロ

出典: Jinkawiki

2010年2月12日 (金) 01:17 の版; 最新版を表示
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概要

モヘンジョダロは、歴史に名高いインダス文明の最大の都市遺跡である。紀元前2500から2300年頃に繁栄した古代都市遺跡、モヘンジョダロは1921年、発掘者によって「死の丘」と不気味な名前をつけられ、従来の考古学的常識では説明のつかない多くの謎が残されている。路上や井戸端、さまざまなところに、うつ伏せあるいは仰向けになった状態で横たわっている人骨が遺跡のあちこちに見られる。モヘンジョダロは、紀元前2400年にまで遡るが、水の利用技術に関しては古代ローマに優るとも劣らないとされていた。モヘンジョダロの最大の特徴は、ある日突然、完全体として出てきたこと、試行錯誤が見あたらず、町全体がモノシリック(一枚岩)であることだ。また、建材には規格化された品質の高い焼き煉瓦(レンガ)が使われている。普通は少しずつ人が集まり、数に見合って住居や通路が築かれ、それが町となり、やがて世界となっていく。このことから考えても世界に類を見ない、不可解な町であることがわかる。モヘンジョダロは、大きく2つの地区に分かれている。平地の市街地、そして小高い丘にある城塞地区である。市街地は、碁盤の目状の道路で区分けされ、整然と配置されていて、居住世界すべてが、あらかじめ区画整理されていたのだ。そして4000年前の町にもかかわらず、ほとんどの家に浴室が備えられていたのである。


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  構成