防衛機制
出典: Jinkawiki
2010年8月1日 (日) 02:04 の版; 最新版を表示
←前の版 | 次の版→
←前の版 | 次の版→
[編集]
概要
人間の心は、環境や自身の変化によって失われた平衡状態を回復するために、「欲求」というはたらきをするが、それが満たされなかったとき「フラストレーション(欲求不満)」となる。これを解決するための手段として、人間の心は3つの手段を用いる。 1.合理的解決(理性によって現実的に考える) 2.近道反応(欲求を衝動的に取り除く) 3.防衛機制(自己防衛のための無意識のメカニズム) このうち、3.防衛機制を防衛反応と呼ぶこともある。
[編集]
発見
精神分析の創始者、ジークムント・フロイトを父に持ち、自身は児童精神分析の先駆者であるアンナ・フロイトが提唱した。詳しくは彼女の著書『自我と防衛』(外林大作訳、1958・誠信書房)を参照。
[編集]
種類
- 抑圧
フラストレーション(欲求不満)の原因を無意識下に沈めて忘れようとすること
- 投射
自分の弱点や欠点を相手に転嫁すること
- 投入
自分よりも優秀なものと自分の姿を重ね合わせて満足すること
- 合理化
それらしい理由をつけて、自分を正当化して満足すること
- 代償
満たされていない欲求を別の対象に向けて満たそうとすること
- 昇華
そのエネルギー(リビドー)を他の価値にあるもの(芸術など)に置き換えること
- 逃避
空想、病気などに逃避し、今の苦しい状況から回避すること
- 退行
より低次元の欲求を満たすことで満足しようとすること
- 反動形成
抑圧された欲求とは反対の行動をとること
参考文献:最新図説現社(浜松書店)
(yaem)