イギリスの階級と言葉遣い
出典: Jinkawiki
イギリスの階級
イギリスの階級は、産業革命で資本主義社会が発展していく中、18世紀後半に現れた。この階級の分類方法には、19世紀のイギリスの批評家マシュー・アーノルドが発表した、上流、中流、下流に分ける三分割方式がある。
<上流階級>
貴族と、爵位を持たない土地所有者(ジェントリ)で構成される。18世紀以降、資本主義社会が発展する中で功績を残した資本主義者が中心。
<中流階級>
ブルジョアジーと専門職で構成される。国勢調査による「職業の分類」では、
社会階級Ⅰ(専門職)・・・医者、法廷弁護士、研究者、建築家
社会階級Ⅱ(中間職)・・・国会議員、警部、芸術家、教師、パイロット
社会階級ⅢA(非肉体労働の熟練者)・・・不動産業者、警官、モデル、銀行事務員
社会階級ⅢB(肉体労働の熟練職)・・・電気技師、コック、大工、列車車掌
社会階級Ⅳ(半熟練職)・・・農場労働者、漁師、行商人、バーテン
社会階級Ⅴ(非熟練職)・・・ビル掃除人、土木作業員、トラック運転手 となっている。
この分類では、社会階級ⅠからⅢAがホワイトカラー・ワーカーとされ、それ以外はブルーカラー・ワーカーとされる。中流階級の職業は、肉体労働ではないことが多い。
<下流階級> 社会階級ⅢBなどの肉体労働の職業に関わる。
階級と言葉遣い