ワークシェアリング 3
出典: Jinkawiki
ワークシェアリングとは
一つの仕事を多数で分け合うという考え方や政策のことである。一人あたりの労働時間を短くし、大人数で少しずつ働くことで、雇用確保および失業対策を目的に実施されることが多い。雇用人数はそのままに労働時間を減らすことで賃金をカットし、リストラを回避するための手段にもなる。 今までは、不況になって人件費を削減しようというと、リストラによって人員削減をしてきましたが、人員削減をせずに、各従業員の仕事を減らすことによって賃金を削減すれば、労務費の削減になるという発想です。
また、定年後の雇用対策や、働き方の多様化としての一つとして導入されるケースもある。日本では厚生労働省や日経連、連合などが導入に向けて話し合いを行い、2002年に「ワークシェアリングについての基本的な考え方」について三者が合意。実施のための環境整備などに向けて具体的にすすめている。また、三洋電機ではこの合意の前から導入していた。世界では、ドイツやオランダ、フランスなどで導入が早く、すでに失業率低下に効果をあらわしつつある地域もある。 すでに、昨年12月に、三洋電機がワーク・シェアリングを導入することで会社と労働組合が合意したと報じられました。また、政府(厚生労働省)、経営者団体(日経連)、労働組合組織(連合)が、ワーク・シェアリングの具体策の検討しています。
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参考文献
根本孝 著 「ワークシェアリング オランダウェイに学ぶ日本型雇用革命」2002年 ビジネス社
熊沢誠 著 「リストラとワークシェアリング」 2003年 岩波書店
脇坂明 著 「日本型ワークシェアリング」2002年 PHP研究所
鎌田とし子 著 「男女共生社会のワークシェアリング ~労働と生活の社会学~」1995年 サイエンス社